🎬 シナリオ
MOps チームの「配送・受け取り班」は、注文時の受け取り場所にコンビニ店頭受け取りを追加している。配送業者 X 社の「受取店 API」(受取店検索・受取店指定・店頭到着の通知)を使う。今日は 10/6(火)、毎週火曜の定例でリスクを見直す日。
| 項目 | 値 | 出所 |
|---|---|---|
| キックオフ/凍結/リリース | 9/14 / 10/30(金)/ 11/10(火)(BF 11/27 の 2 週間前) | 設定 |
| 残りの稼働日(10/7〜10/30) | 17 日(10/12 は祝日) | 導出 |
| 予備日 | 計画 5 日 → 9/25 に 1 日・10/5 に 1 日消費 → 残り 3 日 | 実測(チームの記録という設定) |
| 想定利用 | 8,000 件/月(1 日約 270 件) | 仮定 |
| 体制 | リード小林、バックエンド松本・あなた、フロント井上、QA 木村、PdM 鈴木 | 設定 |
📋 先週(9/29)時点の登録簿
尺度(9/15 版): P は 1〜5(10% 未満/10〜30%/30〜50%/50〜70%/70% 超)。I は日程・金額・CS 件数の最大で、日程は 1〜2 日 = 2、3〜5 日 = 3、1〜2 週 = 4、リリースに間に合わない = 5。点 = P×I。赤 ≥15、橙 10〜14、黄 7〜9、緑 ≤6。I=5 は橙以上。
| ID | リスク(原因→事象→影響) | P | I | 点 | 兆候 | オーナー | 最後に書いた内容 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R01 | X 社のステージング接続情報が 10/2 に届かず、結合テスト開始が遅れる。3〜5 日の遅延 | 3 | 3 | 9 | 10/2 に未着 | 松本 | 変わらず |
| R02 | 受取店マスタ(約 2.1 万店)に閉店した店が残り、返送。問い合わせ 100〜299 件/月 | 3 | 3 | 9 | 閉店フラグの有無が不明 | 鈴木 | 変わらず |
| R03 | 受取期限(到着から 7 日)切れの返送が「受取拒否」フローに乗らず返金が手作業。320 件/月 × 15 分 ≈ 80 時間/月 | 4 | 3 | 12 | 10/6 までに経理と合意できない | 鈴木 | 変わらず |
| R04 | BF ピーク(検索 1 秒 60 回)が X 社 API のレート制限(1 秒 20 回)を超え、受取店を選べない | 3 | 4 | 12 | 負荷試験で失敗 | あなた | 変わらず |
| R05 | アプリが受け取り場所の表示に対応せず、アプリ経由(45%)で選べない | 2 | 3 | 6 | 10/9 までにアプリ次期リリースの対象に入らない | 井上 | 変わらず |
| R06 | 倉庫のラベルプリンタにコンビニ用バーコード設定が入らず、出荷できない | 2 | 5 | 10 | 10/16 のテスト印刷の日程が決まらない | 小林 | 変わらず |
| R07 | QA 木村さんが兼務先(お歳暮対応)に一部取られ、テスト消化が遅れる。3〜5 日の遅延 | 3 | 3 | 9 | 消化率が計画より 10 ポイント以上遅れる | 小林 | 変わらず(消化率は一度も書かれていない) |
| R08 | マーケから BF 向けの追加要望が入り、凍結前に仕様が変わる。3〜5 日の遅延 | 3 | 3 | 9 | 10/9 までに相談が来る | 鈴木 | 変わらず |
| R09 | 到着通知(Webhook)が遅れる・欠けて期限切れが増える。問い合わせ 100〜299 件/月 | 2 | 3 | 6 | ステージングで到達率 99% 未満 | 松本 | 変わらず |
📰 今週の出来事
| # | 日付 | 出来事 | 出所 |
|---|---|---|---|
| E1 | 10/5 | 接続情報が 3 日遅れで届いた。モックで 2 日分進めたが、1 日は予備日を使った | 松本の報告 |
| E2 | 10/2 | X 社の書面回答「受取店マスタは毎日全件置き換え。閉店店は翌日のファイルから消える」 | メール |
| E3 | 10/5 | 経理と「期限切れ返送は受取拒否と同じ返金コード」で合意。実装 10/14、確認テスト 10/16 | 議事メモ |
| E4 | 10/5 | 検索を自社 DB に切り替えた版で負荷試験。1 秒 80 回で p95 120ms、エラー 0 | 試験結果 |
| E5 | 10/2 | アプリチームが 10/28 リリースの対象に入れた。ステージング表示確認は 10/21 | チケット |
| E6 | 10/5 | 倉庫「テスト印刷は 10/20 なら可能。10/24 からお歳暮の繁忙期で設備の設定変更を止める」 | 倉庫課長 |
| E7 | 10/5 | お歳暮リード「10/19 から 2 週間、木村さんの 4 割がほしい。10/9 に決める」。消化は計画 117 件(45%)に対し 99 件(38%)。全 260 件、1 日 10 件 | Slack・テスト管理表 |
| E8 | 10/1 | マーケ部長の正式依頼「BF 期間はコンビニ受け取りの送料を 100 円引き」。見積もり 2.5 人日 | 依頼チケット |
| E9 | 10/5 | ステージングの到着通知の署名が、仕様書の HMAC-SHA256 でなく SHA1。全件はじかれた | 松本の報告 |
| E10 | 10/5 | ステージングで到着通知 120 件、120 件とも 5 分以内に到着 | 試験結果 |
📝 課題
あなたのタスク: 10/6 の定例に出す次の 5 点を作ってください。
- 出来事の仕分け表: E1〜E10 がどの行にどう効くか(P↑/P↓/I 変更/据え置き/発生→課題/発生→変更管理/クローズ/新規)。動かす根拠と、下げるなら「何が確認できたから」か
- 尺度の見直し: 予備日 5 → 3 日。9/15 版の日程の尺度のままでよいか。変えるなら新しい尺度と手順
- 更新後のリスク登録簿(10/6 版): 「前回 → 今回」「変化の根拠」「最終確認日」の列を足す
- 課題管理表・変更管理への移し替え
- 週次 1 ページ: 小林さん・物流部長あて。変わったこと、決めてほしいこと(誰が・いつまでに)
🔍 ヒント(段階的開示)
ヒント1: 「変わらず」の中身
ヒント2: 終わったことと効いたこと
ヒント3: 起きたリスクの行き先
ヒント4: 対処が生むもの
ヒント5: 同じ 3 日でも
📚 背景知識・用語解説
下げるのは効果が確認できたとき: 合意・計画入りは不確かさを少し減らすだけ。確かめる日まで一段ずつ。
発生したときの行き先は 3 つ
| 起きたこと | 行き先 | 例 |
|---|---|---|
| 計画を妨げる問題が今ある | 課題管理表(Issue Log) | 接続情報の遅れ、署名方式の違い |
| 誰かが範囲・仕様を変えたいと依頼してきた | 変更管理 | 送料 100 円引きの依頼 |
| 不確かだったことが確定した | 前提・制約 | 「10/24 以降、倉庫は設定変更しない」 |
登録簿の行は消さず「発生 → I-xx へ」で残す。二次リスクは、対策・代替策を実行したことで生まれる新しいリスク。
🧩 出来事の仕分けクイズ
それぞれの出来事で、登録簿をどう動かすかを選んでください。
✅ 模範解答
1. 出来事の仕分け表
| 出来事 | 行 | 動き | 根拠・判断 |
|---|---|---|---|
| E1 接続情報 3 日遅れ | R01 | 発生→課題 I-02・クローズ | 起きて、もう片づいた。影響は予備日 1 日。行は「発生(10/5、影響 1 日)」で残す |
| E2 毎日全件置き換え | R02 | P 3→2 | 閉店店が残る仕組みは無いと書面で確認。残るのは到着前 2〜3 日の閉店だけ。X 社が転送するか未確認なので 1 までは下げない |
| E3 経理と合意 | R03 | P 4→3(一段だけ) | 方式は決まったが実装・確認はまだ。10/16 のテストで返金まで通ったら 3→1 |
| E4 負荷試験 OK | R04 | クローズ(効果確認) | 想定ピークの 1.3 倍でエラー 0。ただし自社コピーで R02 への依存が生まれた → R02 の備考へ |
| E5 アプリ計画入り | R05 | 据え置き | 計画に入ったのは開始であって効果ではない。10/21 の表示確認で 2→1 |
| E6 テスト印刷 10/20 | R06 | P 2→3・赤 | 兆候が発火。10/16 なら 10/20 に再試験できたが、10/20 だと 10/24 までにやり直せるのは 1 回。「10/24 以降は設定変更しない」は前提へ。今日のうちに報告 |
| E7 木村さん 4 割 | R07 | P 3→4・I 3→4・赤 | 具体的な期間と割合(P↑)。不足 3.1 日 > 予備日 3 日(I↑)。消化率 7 ポイント遅れは兆候の手前で、誰も測っていなかった |
| E8 送料 100 円引き | R08 | 発生→変更要求 CR-01・クローズ | 障害ではなく依頼。課題管理表でなく変更管理で入れる/入れないを決める |
| E9 署名方式の違い | 新 R10 + I-03 | 課題に起票+新規 | ステージングの違いは今の問題(I-03)。本番も違うかもしれないのは不確か(R10) |
| E10 到達 120/120 | R09 | 据え置き(根拠つき) | 兆候を測って発火なし。最終確認日 10/5・120/120 を書く。9/29 の「変わらず」との違い |
| E6 の代替策 | 新 R11 | 新規(待機) | 手貼りラベルには貼り間違い=誤配送(個人情報)の危険 |
R07 の試算
2. 尺度の見直し(9/15 版 → 10/6 版)
予備日 5 日なら 3 日遅れは吸収できたが、残り 3 日の今は同じ 3 日で凍結を守れない。日程の軸を「残りの予備日に対してどうなるか」で区切り直す。金額と CS 件数の軸は変えない。
| I | 日程(10/6 版) | 9/15 版 | 金額 | CS への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 0.5 日未満 | 1 人日以内 | 10 万円未満 | 30 件未満 |
| 2 | 0.5〜1 日(予備日の 3 分の 1 まで) | 1〜2 日 | 10〜50 万円 | 30〜99 件 |
| 3 | 1 日超〜予備日の範囲内(今は 3 日未満) | 3〜5 日 | 50〜150 万円 | 100〜299 件 |
| 4 | 予備日を使い切る・凍結 10/30 を守れない | 1〜2 週 | 150〜500 万円 | 300 件以上 |
| 5 | 11/10 に間に合わない/出荷できない | リリースに間に合わない | 500 万円超 | 誤配送・個人情報 |
🧮 R07 の試算ツール(交渉と手伝いで色がどう変わるか)
残り 161 件、1 日 10 件、稼働 17 日。不足件数 ÷ 10 で日数に換算。I は 10/6 版の日程の尺度(予備日に対する比)、比較用に 9/15 版(日数そのもの)も表示。予備日 0.5 は CR-01 を受け入れた場合。
3. 更新後のリスク登録簿(10/6 版・尺度 10/6 版)
| ID | リスク(原因→事象→影響) | 前回 | 今回 | 点 | 色 | 変化の根拠 | 対応(戦略: 行動) | オーナー | 期限 | 最終確認日 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R07 | お歳暮対応から 10/19〜10/30 に木村さんの 4 割を求められ、テストが 31 件(約 3.1 日)不足、予備日を使い切って凍結を守れない | 3×3 | 4×4 | 16 | 赤 | E7: 具体的な要請(P↑)、不足 3.1 日 > 予備日 3 日(I↑) | 軽減: ①10/9 までに小林さんが「4 割は 10/26 の週だけ」と交渉(不足 11 件 ≈ 1.1 日、I3)②松本・あなたが自動化済みの回帰 30 件を担当(各 1.5 人日)。両方で不足 0。兆候の測り方を決め直す: 毎週月曜に木村さんが消化率を報告、小林さんが記入 | 小林 | 10/9 | 10/5 | 対応中 |
| R06 | 倉庫のテスト印刷が 10/20 で、10/24 の設定変更停止までにやり直せるのは 1 回だけ。設定が入らないと出荷できない | 2×5 | 3×5 | 15 | 赤 | E6: 兆候が発火。やり直しの余地 2 回 → 1 回 | 軽減: ①物流部長から倉庫へ 10/16 前倒しを依頼(10/8 回答)②ラベルデータを 10/14 までに送り机上照合。代替策(10/20・10/23 とも失敗で発動): 手貼りラベル(270 件 × 40 秒 ≈ 3 時間/日)→ R11 | 小林 | 10/8 | 10/5 | 対応中(本日報告) |
| R11 | 手貼りラベルにした場合、貼り間違いで別人の荷物が別の店へ(誤配送・個人情報) | — | 2×5 | 10 | 橙(I=5) | 新規。R06 の代替策から生まれた二次リスク | 軽減: 出荷検品で伝票番号と注文番号をスキャン照合(既存ハンディで可能か 10/9 確認)。可能なら P 2→1 | 小林 | 10/9 | 10/6 | 待機 |
| R03 | 同じ返金コードの実装が 10/16 の確認テストで通らないと返金が手作業(≈ 80 時間/月) | 4×3 | 3×3 | 9 | 黄 | E3: 方式は合意。実装・確認はまだなので一段だけ | 軽減: 10/14 実装、10/16 返送→返金の通しテスト。通ったら 3→1 | 鈴木 | 10/16 | 10/5 | 対応中 |
| R10 | 本番の署名方式も仕様書と違うと、当日に到着通知が全件はじかれる。鍵の再設定に約 3 営業日 × 270 件 ≈ 810 件の通知遅れ | — | 3×3 | 9 | 黄 | 新規。E9: ステージングで違った以上、本番も否定できない | 軽減: ①X 社に本番の方式を書面確認(10/9)②両方式を受け付け設定で切り替え(0.5 人日)。②で P 3→1 | 松本 | 10/9 | 10/6 | 未着手 |
| R02 | 注文から到着までの 2〜3 日に受取店が閉店すると、受け取れず返送 | 3×3 | 2×3 | 6 | 緑 | E2: 閉店店が残る仕組みは無いと書面確認 | 軽減: 到着前閉店時に X 社が近隣店へ転送するか確認(10/9)。備考: R04 の対策で検索がこのマスタに依存 | 鈴木 | 10/9 | 10/2 | 対応中 |
| R05 | アプリの 10/28 リリースが遅れると、アプリ経由(45%)で選べない | 2×3 | 2×3 | 6 | 緑 | E5: 計画入りは開始であって効果ではない | 軽減: 10/21 の表示確認で P 2→1 | 井上 | 10/21 | 10/2 | 対応中 |
| R09 | 到着通知が遅れる・欠けて期限切れが増える | 2×3 | 2×3 | 6 | 緑 | E10: 測定して発火なし(120/120) | 軽減: 11/10〜11/17 は本番の到達率を日次確認 | 松本 | 11/17 | 10/5 | 監視 |
| R01 | (接続情報の遅れ) | 3×3 | — | — | 閉 | E1: 発生、影響は予備日 1 日 | — | 松本 | — | 10/5 | クローズ(発生→I-02) |
| R04 | (レート制限の超過) | 3×4 | — | — | 閉 | E4: 1 秒 80 回でエラー 0 | — | あなた | — | 10/5 | クローズ(効果確認) |
| R08 | (BF 向けの追加要望) | 3×3 | — | — | 閉 | E8: 正式な依頼として到着 | — | 鈴木 | — | 10/1 | クローズ(発生→CR-01) |
色の推移(有効な行の件数)
9/22 と 9/29 がまったく同じ形をしているのが「誰も見ていない」の兆候。10/6 は尺度変更あり。点数の合計は描かない(順序尺度を足すと意味がずれるため)。
4. 課題管理表・変更管理への移し替え
| ID | 課題 | 元のリスク | 影響 | 対応 | オーナー | 期限 | 状態 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| I-01 | 設計レビューで受取店選択画面が差し戻し | (登録簿外) | 予備日 1 日 | 画面修正 | 井上 | 9/25 | 解決 |
| I-02 | ステージング接続情報が 3 日遅れ | R01 | 予備日 1 日 | 到着後に結合テスト開始 | 松本 | 10/5 | 解決 |
| I-03 | ステージングの署名が SHA1(仕様書は SHA256)で全件はじかれる | — | 通知系の結合テストが止まる | 両方式を受ける実装(0.5 人日)、仕様書の訂正依頼 | 松本 | 10/8 | 対応中・R10 の原因 |
| ID | 依頼 | 依頼者 | 見積もり | 入れたときの影響 | 判断 | 推奨 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CR-01 | BF 期間のコンビニ受け取り送料 100 円引き | マーケ部長(10/1) | 2.5 人日 | 予備日 3 → 0.5 日。R07 と重なると凍結を守れない。日程軸の区切りが全部動く | 鈴木・小林、10/9 定例 | 11/10 には入れない。既存の送料値引きクーポンで代用できるかマーケと確認 |
前提・制約(新しく確定): 倉庫は 10/24 から設備の設定変更を止める。
5. 週次 1 ページ(小林さん・物流部長あて、10/6)
コンビニ受け取り — リスク週次(10/6)
一言: 2 週続けて「変わらず」だった登録簿を、今週の出来事で更新しました。赤が 2 件出ています。今週中に 2 つ決めていただく必要があります。
変わったこと
- 赤(新): 倉庫のテスト印刷が 10/20 になり、10/24 の設定変更停止までにやり直せるのは 1 回だけ。失敗するとコンビニ受け取りの注文を出荷できません(R06)
- 赤(新): 10/19 から QA 木村さんの 4 割をお歳暮対応に求められています。そのままだとテストが約 3 日分足りず、予備日(残り 3 日)を使い切ります(R07)
- 解消: 受取店検索の負荷(想定の 1.3 倍でも問題なし)、接続情報の遅れ(予備日 1 日を消費)
- 新規: X 社の通知の署名方式が仕様書と違った件(ステージングは対処中、本番を確認中)
- 予備日: 計画 5 日 → 残り 3 日。日程の評価基準を残りの予備日に合わせて改めました
決めていただきたいこと
- 物流部長(10/8 まで): テスト印刷を 10/16 に前倒しできるか。できない場合、10/20・10/23 とも失敗したときの手貼りラベル出荷(1 日約 3 時間、スキャン照合つき)の準備を承認いただけるか
- 小林さん(10/9 まで): お歳暮側と「4 割は 10/26 の週だけ」で合意できるか。あわせて送料 100 円引き(CR-01)は 11/10 に入れない方針でよいか
次回 10/13 に、R06 は倉庫の回答、R07 は交渉結果で付け直します。
🧭 なぜこう作るのか
🗂️ 迷った他案と採らなかった理由
| 案 | 採らなかった理由 | 判断が変わる条件 |
|---|---|---|
| 9/15 版の尺度のまま付け直す | R07 は I3(12、橙)で、予備日を使い切る事態がその日のうちに上がらない | 予備日がまだ半分以上残っている週なら据え置きでよい |
| 点数の合計でバーンダウンを描く | 1〜5 は順序しか意味が無く、「16 が 1 つ」と「4 が 4 つ」が同じになる(Cox 2008) | 影響を日数で見積もれる行が大半なら、Cohn の方式(確率 × 日数の合計)を予備日と並べて描く |
| R07 を前提(木村さん 6 割)+課題(31 件不足)に移す | 要請はまだ未決(10/9)。交渉で変えられるうちはリスク | 10/9 に要請どおり決まったらその日に移す |
| R11 を R06 の備考に書く | I=5 で重さが同じ、オーナーの行動も別 | 代替策の危険が小さい(I ≤ 2)なら備考で足りる |
| CR-01 を受け入れて予備日を削る | 予備日 0.5 日で R07 と重なると凍結を守れない | R07 の交渉が成立し不足 0 になれば余地が出る(その日に全行を付け直す) |
| Jira に移して変更履歴を自動で残す | 8 行・残り 4 週。移行の手間に見合わない。2 列で同じ目的を果たせる | 30 件を超える、または他チームが自分で更新する場合 |
⚠️ よくある失敗パターン
| 失敗パターン | なぜ問題か | 改善策 |
|---|---|---|
| 全行に「変わらず」と書いて終える | 兆候を誰も測っていなくても安定して見える | 最終確認日の列を足し、3 週更新されない行はオーナーと 10 分話す |
| 対応の作業が終わった日に P を下げる | 効いていなかったと分かると点数が跳ねる | 「何が確認できたら下げるか」を対応欄に先に書く |
| 起きたリスクを登録簿から消す | 何が起き何を防げたかが残らない | 「発生 → I-xx」で残し、行き先を書く |
| 依頼を課題管理表に入れる | 断る判断が見えなくなる | 変更管理で入れる/入れないと影響を並べる |
| 代替策を書いて安心する | 代替策そのものの危険が登録されない | 代替策ごとに「これで何が新しく起こりうるか」を 1 行 |
| 予備日が減っても尺度を据え置く | 同じ遅れの被害が増えても色が変わらない | 日程の区切りを残りの予備日に結びつける |
🏢 実務での使いどころ
- 週次定例の最初の 10 分: 仕分け表を画面に出し、どの行がどう動いたかだけを話す。全行は読み上げない
- エンジニアとして: 負荷試験・結合テストの結果はそのまま「効果確認」。報告に「R04 を閉じられます」と添える
- PdM と: CR は PdM が判断。エンジニアは「入れたら予備日がいくつ減り、どの行の色が変わるか」を出す
- 他部門へ: 倉庫への前倒し依頼は部長どうしのほうが早い。だから 1 ページの宛先に物流部長を入れる
転用できるテンプレート
出来事の仕分け表: 出来事 | 出所 | 行 | 動き(P↑/P↓/I変更/据え置き/発生→課題/発生→変更/クローズ/新規) | 根拠
登録簿(週次版): ID | 原因→事象→影響 | 前回 P×I | 今回 P×I | 点 | 色 | 変化の根拠 | 対応(戦略: 行動、下げる条件) | オーナー | 期限 | 最終確認日 | 状態
尺度の版: 版の日付 | 日程の区切り(残りの予備日に対して) | 金額 | CS
課題管理表: ID | 課題 | 元のリスク | 影響 | 対応 | オーナー | 期限 | 状態
変更管理: ID | 依頼 | 依頼者 | 見積もり | 入れたときの影響(予備日・色) | 判断する人・日 | 推奨
週次1ページ: 一言 | 変わったこと(赤・解消・新規・予備日) | 決めてほしいこと(誰が・いつまでに)
➡️ 次のステップ
- テーマ 2-3「確率×影響度マトリクス」: 8 行を 4 象限に置くと R11(P2・I5)と R03(P3・I3)がどう見えるか
- テーマ 2-4「課題管理表とリスクの違い」: I-03 と R10 のように対で生まれる場面
- テーマ 2-6「コンティンジェンシープラン」: R06 の代替策の発動条件と準備の費用
- 問い: 10/9 にお歳暮側が「4 割は譲れない」と決めたら、登録簿・課題管理表・前提はそれぞれどう書き換わるか
- 問い: CR-01 を受け入れたら、予備日 0.5 日の尺度で 8 行の色はどう変わるか(試算ツールで R07 だけ先に試せる)
🚧 扱わなかった範囲(この演習の限界)
- 数値(8,000 件/月、テスト 260 件、1 日 10 件、手貼り 40 秒、返金 15 分など)はすべて演習の設定値
- 配送業者・倉庫・アプリの仕様は架空。実在の配送業者の仕様は参照していない
- 署名方式(SHA1/SHA256)の安全性の議論はしていない(セキュリティ側の判断に回す)
- 確率は 5 段階の帯での判断。期待損失額・モンテカルロは扱っていない(テーマ 2-12)
- 対応戦略の使い分け(2-5)とエスカレーション基準の設計(2-8)は扱わず、前回の「赤はその日のうちに」を使った
- 一次資料: Cohn のリスクバーンダウン記事(WebFetch で確認、参照日 2026-10-06)。Brothers(2004)の原典と PMI の資料(403 で取得できず)は未照合。Cox (2008) は Day042 で書誌確認済み
- 世界の実物との比較: ISO 31000 の「モニタリングとレビュー」や商用 GRC ツールの変更履歴・承認・KRI(主要リスク指標の自動監視)は扱っていない。8〜11 行・残り 4 週の週次更新に絞った