概要

データセキュリティ (Data Security)

DAMA-DMBOK 2nd Edition — Chapter 7: Data Security

出題割合: 6%(約6問)


1. データセキュリティとは

定義: データのプライバシー・機密性・整合性・可用性を確保するための計画・方針・手順の策定と実施。

CIA トライアド(最重要)

要素 英語 内容
機密性 Confidentiality 権限のある人のみがデータにアクセスできる
整合性 Integrity データが正確で改ざんされていない
可用性 Availability 必要な時にデータが利用できる

2. データ分類(Data Classification)

データの機密レベルを分類する体系:

レベル
Top Secret / 極秘 国家機密
Confidential / 機密 役員の報酬情報
Internal / 社内限 社内ポリシー
Public / 公開 プレスリリース

ビジネス向け分類例:


3. データセキュリティの主な手法

3.1 アクセス制御(Access Control)

種類 説明
RBAC(Role-Based Access Control) 役割に基づくアクセス制御(最も一般的)
ABAC(Attribute-Based Access Control) 属性(部門、時間等)に基づく
DAC(Discretionary Access Control) データオーナーが権限を設定
MAC(Mandatory Access Control) システムが権限を強制(政府等)

3.2 データ保護技術

技術 説明
暗号化(Encryption) データを読めない形式に変換(AES, RSA)
マスキング(Data Masking) 本番データを偽データに置換(テスト環境用)
匿名化(Anonymization) 個人を特定できない状態に変換(不可逆)
仮名化(Pseudonymization) 識別子を仮名に変換(GDPR準拠・可逆)
トークン化(Tokenization) 機密データをトークンに置換(PCI DSS)

3.3 監査とモニタリング


4. プライバシーと規制

主要な規制

規制 地域 対象
GDPR EU 個人データ保護(欧州)
CCPA カリフォルニア州 消費者プライバシー
HIPAA 米国 医療情報
PCI DSS グローバル クレジットカード情報
個人情報保護法 日本 個人情報全般

GDPR の主要原則

  1. 適法性・公正性・透明性
  2. 目的の限定
  3. データの最小化
  4. 正確性
  5. 保存の制限
  6. 完全性と機密性
  7. 説明責任(Accountability)

プライバシーの権利(GDPR)


5. データセキュリティのガバナンス

役割

役割 責任
CISO(Chief Information Security Officer) 情報セキュリティ戦略の統括
Data Privacy Officer (DPO) GDPRでは必須。プライバシー管理
Security Analyst 脅威分析・インシデント対応

セキュリティポリシーの要素


試験ポイント