データストレージと運用とは
データの物理的な格納・保護・管理と、データベースの取得・保守に関する活動。
🛡️
安全・効率的格納
データを安全かつ効率的に格納・管理する
⚡
可用性・パフォーマンス
データの可用性・パフォーマンス・信頼性を確保
🔄
ライフサイクル管理
データのライフサイクル全体を通じた管理
RDBMS vs NoSQL vs NewSQL 比較
| 種別 |
データモデル |
スケーラビリティ |
ACID保証 |
代表例 |
| RDBMS |
表形式(テーブル)/ SQL |
垂直スケール主体 |
完全保証 |
PostgreSQL, MySQL, Oracle, SQL Server |
NoSQL ドキュメント型 |
JSON / BSON形式 |
水平スケール可 |
結果整合性 |
MongoDB, Couchbase |
NoSQL キーバリュー型 |
シンプルなKVストア |
超高速・水平スケール |
結果整合性 |
Redis, DynamoDB |
NoSQL カラム型 |
カラムファミリー形式 |
大規模分散 |
結果整合性 |
Cassandra, HBase |
NoSQL グラフ型 |
ノード・エッジ構造 |
関係データに最適 |
結果整合性 |
Neo4j, Amazon Neptune |
| NewSQL |
SQL互換 |
水平スケール(分散) |
完全保証 |
Google Spanner, CockroachDB, TiDB |
💡 NewSQL = RDBMSのACID特性 + NoSQLの水平スケーラビリティを両立した次世代DB
ACID特性(最重要)
A
Atomicity
原子性
全部成功か全部失敗(中間状態なし)
C
Consistency
一貫性
トランザクション前後でデータの整合性が保たれる
I
Isolation
独立性
並行トランザクションが互いに影響しない
D
Durability
耐久性
コミット済みデータは障害後も失われない
CAP定理(分散システム)
分散システムは以下の3つを同時に満たせない(2つまで)
P
Partition
Tolerance
分断耐性
3つ同時には満たせない!分散システムは必ず2つを選択する
データベースライフサイクル
設計・作成
→
実装・テスト
→
本番運用
→
チューニング・維持
→
廃棄・移行
バックアップ種別の比較
| 種類 | 対象データ | 所要時間 | 復元複雑さ | 特徴 |
| フルバックアップ |
全データ |
最長 |
最も簡単 |
完全なコピー。単独で復元可能 |
| 増分バックアップ |
前回バックアップ以降の変更分 |
最短 |
複雑(連鎖が必要) |
前回差分のみ。バックアップチェーン必要 |
| 差分バックアップ |
フルバックアップ以降の全変更 |
中間 |
簡単(フル+差分のみ) |
フルと差分の2セットで復元可能 |
⚠️ 試験頻出:「前回バックアップ以降」= 増分、「フルバックアップ以降」= 差分
可用性・リカバリ指標
RTO
Recovery Time Objective
障害から業務を復旧するまでの目標時間
例: 「4時間以内に復旧」
RPO
Recovery Point Objective
障害時に失ってよいデータの最大量(時間)
例: 「1時間前のデータまで許容」
| 指標 | 説明 |
| MTTR | Mean Time To Recover — 平均復旧時間 |
| MTBF | Mean Time Between Failures — 平均故障間隔 |
データ保持とアーカイブ階層
↓ アクセス頻度低下
↓ さらに低頻度
↓ 保持期間終了
ストレージ技術
| 技術 | 説明 |
| SAN |
Storage Area Network 高速・専用ネットワーク経由のブロックストレージ |
| NAS |
Network Attached Storage ファイル共有型のネットワークストレージ |
| Object Storage |
S3等のスケーラブルなオブジェクト格納 クラウドでの非構造化データ保存 |
| In-Memory DB |
RAM上でデータを保持(超高速) Redis, SAP HANA |
DBAの主要な役割
- ⚙️ パフォーマンスチューニング(クエリ最適化・インデックス設計)
- 💾 バックアップ・リカバリ計画
- 📊 容量計画(ストレージ使用量の予測・管理)
- 🔒 セキュリティ管理(アクセス権限)
- 🔄 高可用性設計(フェイルオーバー・レプリケーション)
Q1.ACID特性のうち「コミット済みトランザクションは障害後も失われない」ことを保証するのはどれか?
✅ D) Durability(耐久性) — コミット後の永続性保証。コミット済みデータは障害が発生しても失われない。
Q2.「前回のフルバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップする」方式はどれか?
✅ C) 差分バックアップ — 増分は「前回バックアップ以降」、差分は「フルバックアップ以降の全変更」。ひっかけ問題として頻出!
Q3.RTO(Recovery Time Objective)の定義として正しいのはどれか?
✅ B) 障害から業務を復旧するまでの目標時間 — RPO(Recovery Point Objective)は「失ってよいデータ量(時間単位)」。RTOは時間、RPOはデータ量。
Q4.NoSQLのグラフデータベースが最も適している用途はどれか?
✅ B) 複雑な関係データ — グラフDBはノード・エッジ構造で関係性を効率的に処理。ソーシャルネットワーク・不正検知・推薦システムに最適。
Q5.CAP定理において、分散システムが同時に満たすことができないのは次のうちどれか?
✅ B) 一貫性・可用性・分断耐性の3つすべて — CAP定理: 分散システムはこの3つを同時に保証できない。常に2つを選択する。
Q6.アクセス頻度が非常に低くなったデータを低コストのストレージ層に移動することを何と呼ぶか?
✅ B) データアーカイブ — データパージは完全削除。アーカイブは低コストストレージへの移動(データは保持)。