データセキュリティとは
データのプライバシー・機密性・整合性・可用性を確保するための計画・方針・手順の策定と実施。
C
Confidentiality
機密性
権限のある人のみがデータにアクセスできる
I
Integrity
整合性
データが正確で改ざんされていない
A
Availability
可用性
必要な時にデータが利用できる
CIAトライアド — データセキュリティの最重要概念
データ分類(Data Classification)— 機密レベル
🔴 Top Secret / 極秘
国家機密・最高機密情報
🟠 Confidential / 機密
役員の報酬情報・M&A情報
🔵 Internal / 社内限
社内ポリシー・組織図
🟢 Public / 公開
プレスリリース・製品カタログ
ビジネス向け分類: Public → Internal → Confidential → Restricted
アクセス制御モデル(Access Control)比較
| モデル | フルネーム | 制御の主体 | 特徴・用途 |
| RBAC |
Role-Based Access Control |
役割(Role) |
最も一般的。役割(manager/analyst等)に権限を割り当て |
| ABAC |
Attribute-Based Access Control |
属性(部門・時間等) |
柔軟な条件設定可。「営業部門かつ平日9-18時のみ」等 |
| DAC |
Discretionary Access Control |
データオーナー |
オーナーが自分で権限を設定。Unixのファイル権限等 |
| MAC |
Mandatory Access Control |
システム(強制) |
政府・軍・機密情報向け。システムが権限を強制 |
🎯 試験ポイント:RBAC = 最も一般的なアクセス制御モデル
データ保護技術の比較
| 技術 | 英語名 | 逆変換 | 主な用途 | キーポイント |
| 暗号化 |
Encryption |
可能(鍵必要) |
保存・転送データの保護 |
AES(対称)、RSA(非対称) |
| データマスキング |
Data Masking |
なし |
テスト・開発環境用 |
本番データを偽データに置換 |
| 匿名化 |
Anonymization |
不可逆 |
統計・公開データ |
個人特定不可能。復元できない |
| 仮名化 |
Pseudonymization |
可逆 |
GDPR準拠 |
識別子を仮名に変換。元に戻せる |
| トークン化 |
Tokenization |
可能(対応表) |
PCI DSS準拠 |
機密データをトークンに置換 |
⚠️ 最頻出:匿名化(不可逆) vs 仮名化(可逆)の違いを必ず覚える!
セキュリティポリシーの階層
📋 ポリシー(Policy)
「何をすべきか」の方針。経営層が承認。例:「機密データは暗号化する」
↓ 具体化
📐 標準(Standard)
「どの技術・レベルで」の基準。例:「AES-256暗号化を使用する」
↓ 詳細化
📝 手順(Procedure)
「どうやって」の具体的な作業手順。例:「AWS KMSを使って鍵管理する手順」
主要プライバシー規制
| 規制 | 地域 | 対象 |
| GDPR |
EU |
個人データ保護(欧州) |
| CCPA |
カリフォルニア州 |
消費者プライバシー |
| HIPAA |
米国 |
医療情報 |
| PCI DSS |
グローバル |
クレジットカード情報 |
| 個人情報保護法 |
日本 |
個人情報全般 |
GDPR プライバシーの権利
- •アクセス権(Right of Access)
- •削除権(Right to be Forgotten) ← 最頻出
- •訂正権・データポータビリティ権
- •処理の制限権
データセキュリティのガバナンス役割
👔
CISO
Chief Information Security Officer
情報セキュリティ戦略の統括
⚖️
DPO
Data Privacy Officer
GDPRでは必須。プライバシー管理
🔍
Security Analyst
脅威分析・インシデント対応
DAM(データベース活動監視)
Q1.データセキュリティのCIAトライアドにおいて、「権限のある人のみがデータにアクセスできる」ことを保証する要素はどれか?
✅ A) Confidentiality(機密性) — 権限のある人のみがアクセスできること。I = Integrity(整合性)、A = Availability(可用性)。
Q2.本番データを開発・テスト環境で使用するために、実際の値を偽データに置換する技術はどれか?
✅ B) データマスキング — テスト・開発環境向けに本番データを偽データに置換。逆変換はできない。
Q3.匿名化(Anonymization)と仮名化(Pseudonymization)の最大の違いはどれか?
✅ B) 匿名化は不可逆・仮名化は可逆 — GDPRでは仮名化データも「個人データ」として扱われる。匿名化は完全に個人特定不可。
Q4.役割(Role)に基づいてアクセス権限を管理するアクセス制御モデルはどれか?
✅ C) RBAC(Role-Based Access Control) — 最も一般的。役割(manager/analyst等)に権限を割り当て、ユーザーに役割を付与する。
Q5.GDPRにおける「削除権(Right to Erasure)」の別名はどれか?
✅ B) Right to be Forgotten — GDPR Article 17。個人が自分のデータの削除を要求できる権利。
Q6.クレジットカード情報の保護に特化したセキュリティ標準はどれか?
✅ D) PCI DSS — Payment Card Industry Data Security Standard。クレジットカード情報保護の国際標準。