PCDBE 合格対策
🔬 DEEP DIVE

DB 選定 ディープダイブ

11 種類の DB を実例シナリオで比較。試験で問われる「ある要件 → どの DB」を即答できるようになる。

🆚 1. Cloud SQL Enterprise vs Enterprise Plus

観点EnterpriseEnterprise Plus
最大 vCPU96128
最大 RAM624 GB864 GB
Data Cache (NVMe)なしあり
Near-Zero Downtime メンテナンスなしあり (10秒以下)
ローカル SSDなしあり
価格標準約 1.5-2 倍
判断軸
・「高性能を最大限引き出したい」「ニアゼロダウンタイムが必要」 → Enterprise Plus
・「コスト効率重視」「シングルインスタンス開発」 → Enterprise

🚀 2. AlloyDB vs Cloud SQL for PostgreSQL

Cloud SQL for PostgreSQL を選ぶ理由

  • 標準的な OLTP ワークロード
  • コスト効率重視
  • シンプルな構成で運用したい
  • MySQL / SQL Server も同じ管理画面で運用

AlloyDB を選ぶ理由

  • PostgreSQL を 4倍速で動かしたい
  • HTAP (OLTP + 分析) を同じ DB で
  • AI/ML、ベクトル検索 (pgvector + ScaNN)
  • Index Advisor で自動チューニング
  • Read Pool で読み取りスケール

🌐 3. Spanner: いつ使う、いつ使わない

Spanner を選ぶ絶対条件

以下の 3 つすべてを満たすときだけ Spanner。

  1. グローバル分散(複数リージョンで読み書き)
  2. 強整合性 (ACID)
  3. 無制限の水平スケール(数十TB〜PB級)
Spanner ではないシナリオ
・単一リージョンの中小 OLTP → Cloud SQL / AlloyDB
・分析専用 → BigQuery
・MongoDB アプリ → Firestore
・コスト最重視で性能はそこそこ → Cloud SQL

📡 4. Bigtable のスキーマ設計が 100% を決める

行キー設計の原則

NG パターン: 行キー = sensor1_2026-05-29-12:00:00 sensor1_2026-05-29-12:00:01 → 同一センサーの書き込みがホットスポット化 OK パターン: 行キー = 2026-05-29-12:00:00_sensor1 2026-05-29-12:00:00_sensor2 → 異なるセンサーが並列に書き込み ベスト (時系列 + ホットスポット回避): 行キー = sensor1_<reversed_timestamp> sensor2_<reversed_timestamp> → センサー単位範囲スキャン可、ホットスポット回避
SSD vs HDD
・通常運用 + リアルタイム参照 → SSD
・バックアップ / アーカイブ → HDD(コスト 1/4)

📱 5. Firestore の 3 モード

モード用途APIリアルタイム同期
Native新規アプリFirestore SDKあり (Web/モバイル)
Datastoreレガシー互換Datastore APIなし
MongoDB-compatibleMongoDB アプリ移行MongoDB Wire Protocolあり

⚡ 6. Memorystore: Redis vs Memcached vs Valkey

エンジン特徴推奨用途
Redis永続化 / データ構造 (List/Set/Hash/Sorted Set) / Pub/Sub / Luaキャッシュ + リーダーボード + Pub/Sub軽量
Memcachedシンプル KV、永続化なし純粋なキャッシュ
ValkeyRedis フォーク (OSS) / Redis 互換新規 OSS 戦略
Tier (Redis のみ)
・Basic Tier → キャッシュのみ、再起動でデータ消失
Standard Tier → リードレプリカ付き、HA、SLA 99.9%
・Cluster Tier → Cluster モード、シャーディング、最大 14.4 TiB

🏢 7. Bare Metal Solution を選ぶ条件

BMS の制約: マネージドではない → OS / DB のパッチ・バックアップは顧客責任。Cloud SQL や AlloyDB と異なり、PITR や自動バックアップなし。

🤖 8. AI / LLM ユースケースの DB 選定

RAG パイプラインの典型構成

[ユーザー質問] ↓ [Vertex AI Embeddings API] (質問をベクトル化) ↓ [AlloyDB + pgvector + ScaNN] (類似ベクトル検索) ↓ [Vertex AI Gemini] (コンテキスト + 質問でレスポンス生成) ↓ [ユーザーへ回答]
選択肢シナリオ
AlloyDB + pgvector + ScaNN既存 PostgreSQL + 高速 ANN
Cloud SQL for PostgreSQL + pgvector小〜中規模、コスト重視
Vertex AI Vector Search超大規模 (>1億ベクトル) + 超低レイテンシ
BigQuery + ML.GENERATE_EMBEDDING分析統合
Spanner + Vector Indexグローバル分散 + ベクトル

🌍 9. データレジデンシーと組織ポリシー

「データは EU 域内に保管」のような法令要件への対応
1. リージョン指定で **Regional インスタンスを EU リージョン**に作成
2. **組織ポリシー** gcp.resourceLocations で他リージョンへの作成を禁止
3. Multi-region は逆に NG ─ 複数地域にデータが分散される

📊 10. 試験で迷ったらこのフレーズ