試験要項 — Professional Cloud Developer
出典: Google Cloud 公式認定資格ページ / 公式試験ガイド (042426版 / PDF)(2026年5月時点)
1. 資格の位置づけ
Professional Cloud Developer (PCD) は、Google が推奨するツールとベストプラクティスを用いて、スケーラブルでセキュアなアプリケーションを構築・構成するための専門資格です。認定される能力は次のとおり。
- クラウドネイティブアプリの設計から、高度な機械学習機能の統合までを含むフル開発ライフサイクルの熟達
- 生成 AI API を活用したインテリジェントなユーザー体験の構築
- AI コーディングアシスタント・コンテキストエンジニアリング・自動デバッグエージェントなど AI 駆動の開発ツール を活用し、デリバリーの加速とコード品質の向上
- スケーラブルかつセキュアなアプリの設計・構築・テスト・デプロイ・運用
🆕 2026年改訂版(042426)では、Gemini Cloud Assist / Cloud Code / Cloud Workstations / AI コーディングアシスタント / MCP サーバー など、AI 駆動開発に関するトピックが大幅に拡張されています。
2. 試験概要
| 項目 | 標準試験 | 更新試験 (Renewal) |
|---|---|---|
| 試験時間 | 2時間 | 約1時間 |
| 問題数 | 50〜60問(多肢選択・複数選択) | 約20問 |
| 費用 | $200(+税) | $100(+税) |
| 言語 | 英語 / 日本語 | 同左 |
| 受験方式 | オンライン監督 / テストセンター監督 (Pearson VUE) | 同左 |
| 有効期限 | 2年 | 2年(更新で延長) |
| 前提資格 | なし | 既存の PCD 保持者のみ |
推奨経験
- 業界経験 3年以上
- うち Google Cloud を使ったソリューションの設計・管理 1年以上
前提資格は不要ですが、上記は「合格しやすい目安」です。経験が浅い場合でも本教材のロードマップ(新人向け12週)で十分到達可能です。
3. 出題形式の特徴
- 多肢選択(single choice) と 複数選択(multiple select) の2形式
- 多くが シナリオ問題:「ある企業がこういう要件を持っている。最適なサービス/構成はどれか」を問う
- 「動くか/動かないか」ではなく 「最もスケールする / 最もセキュアな / 最もコスト効率が良い / 運用負荷が低い」 という"ベストな選択"を選ばせる
- ひっかけ:自前実装でも可能だが、マネージドサービス/ベストプラクティスを使えばもっと適切なケース
よく問われる判断軸
- Cloud Run / GKE / Compute Engine の使い分け(運用負荷・制御の粒度・トラフィック特性)
- 同期 vs 非同期(API Gateway / Apigee / Pub/Sub / Eventarc / Workflows / Cloud Tasks)
- データストア選定(Firestore / Cloud SQL / AlloyDB / Spanner / Bigtable / Cloud Storage)
- 認証・認可(IAM / Service Account / WIF / OAuth2 / JWT / IAP / Identity Platform)
- CI/CD と セキュリティ(Cloud Build / Cloud Deploy / Artifact Registry / Binary Authorization / Artifact Analysis)
- 可観測性(Cloud Logging / Monitoring / Trace / Profiler / Error Reporting / OpenTelemetry)
4. 申込から受験までの流れ
1. CertMetrics アカウント作成
https://cp.certmetrics.com/google/en/login
↓
2. 試験を選択(Professional Cloud Developer)
↓
3. 受験方式を選ぶ
・オンライン監督(自宅/オフィス。要:静かな個室・Webカメラ・本人確認書類)
・テストセンター(Pearson VUE 提携会場)
↓
4. 日時を予約し決済($200)
↓
5. 受験 → 試験終了時に「仮の合否」が画面表示
↓
6. 数日以内に正式な合否メール → 合格でデジタルバッジ&特典
オンライン受験の注意
- 部屋に他者がいない/机の上に物がない状態が必須
- スマホ・メモ・飲食物・ヘッドホン使用は不可(水は透明ボトルのみ可の場合あり)
- 開始前に部屋を360°カメラで見せる本人確認がある
- 通信が切れると失格リスク → 有線LAN推奨
5. 合格特典
- デジタル認定バッジ(Credly)
- Google Cloud 認定者限定の特典ストア(ノベルティ・割引等)
- 履歴書・LinkedIn で証明可能なスキル
6. 更新(リニューアル)
- 有効期限 2年。失効の 60日前から 更新試験を受験可能
- 更新試験は短縮版(約1時間・約20問・$100)
- 最新の試験範囲(特に AI/Cloud Run 関連の改訂)に追従するため再学習が必要
7. 受験前チェックリスト
- 公式ページで最新の試験範囲・料金を確認した
- CertMetrics アカウントを作成した
- 受験方式(オンライン/会場)を決めた
- 本人確認書類(パスポート等、ローマ字氏名一致)を用意した
- オンラインの場合:個室・Webカメラ・安定回線を確保した
- 模擬試験で安定して70%以上を取れている
- 公式サンプル問題 を解いた
8. 他資格との位置関係
| 資格 | 役割 | PCD との関係 |
|---|---|---|
| Associate Cloud Engineer (ACE) | GCP 全般の運用 | PCD の前段として推奨 |
| Professional Cloud Architect (PCA) | アーキテクチャ設計 | スコープが広く、PCD の上位視点 |
| Professional Cloud DevOps Engineer | SRE / CI-CD / 運用 | 一部範囲(Cloud Build, Observability)が重なる |
| Professional Data Engineer (PDE) | データ基盤 | データ統合・Pub/Sub・BigQuery で接点あり |
PCD は 「アプリ開発者」目線 で出題されます。インフラ設計の正解(PCA 観点)と必ずしも一致しないため、「コードを書く側 / API を呼ぶ側 / デプロイする側」の視座で問題文を読むのがコツです。