試験要項 — Professional Machine Learning Engineer
出典: Google Cloud 公式認定資格ページ / 公式試験ガイド (2026年6月1日改訂版)
⚠️ 2026年6月1日の大改訂:英語版から先行で新試験ガイドに切り替わりました。Vertex AI ブランドは Gemini Enterprise Agent Platform に統合・改称されています。本教材はこの新ガイド(全6セクション)に準拠します。
1. 資格の位置づけ
Professional Machine Learning Engineer (PMLE) は、Google Cloud 上で AIソリューションを構築・評価・本番化・最適化 する専門資格です。認定される能力は次のとおり。
- 大規模で複雑なデータセットを扱い、再現可能で再利用可能なコードを作成する
- 基盤モデルを活用したAIソリューションの設計と運用化
- 責任あるAI (Responsible AI) の実践と、他の職務(データエンジニア・アプリ開発者・SRE等)との協業
- モデルアーキテクチャ、データ/MLパイプライン、MLOps、メトリクス解釈に習熟
- プロンプト/コンテキストエンジニアリング、アプリ開発、インフラ、データガバナンスの基礎理解
- 従来型 ML と 生成AI (gen AI) モデルの双方を、訓練・再訓練・デプロイ・スケジューリング・チューニング・モニタリング・改善
📌 コーディング試験ではない:Python と SQL の最低限の読解力があれば、コードスニペットを含む問題も読み解けます。
2. 試験概要
| 項目 | 標準試験 | 更新試験 (Renewal) |
|---|---|---|
| 試験時間 | 2時間 | 約1時間 |
| 問題数 | 50〜60問(多肢選択・複数選択) | 約20問 |
| 費用 | $200(+税) | $100(+税) |
| 言語 | 英語 / 日本語(※新ガイドはまず英語版で先行展開) | 同左 |
| 受験方式 | オンライン監督 / テストセンター監督 | 同左 |
| 有効期限 | 2年 | 2年(更新で延長) |
| 前提資格 | なし | 既存のPMLE保持者のみ |
推奨経験
- 業界経験 3年以上
- うち Google Cloud を使ったソリューションの設計・管理 1年以上
前提資格は不要ですが、上記は「合格しやすい目安」です。経験が浅くても本教材のロードマップ(新人向け12週)で十分に到達可能です。
3. 出題形式の特徴
- 多肢選択(single choice) と 複数選択(multiple select) の2形式
- 多くが シナリオ問題:「データ規模・レイテンシ要件・予算・チーム体制を踏まえて最適な構成を選べ」という実務的な状況判断を問う
- 「動くか/動かないか」ではなく 「最もスケールする / 最も運用負荷が低い / 最もコスト効率が良い / 最も再現可能性が高い」 という"ベストな選択"を選ばせる問題が中心
- ひっかけ:技術的には可能だが、マネージドAutoMLや基盤モデルを使えば不要な学習コードを書かせる選択肢 や、Feature Store を使わず自前パイプラインを組ませる選択肢 など
よく問われる判断軸(ML特有)
- AutoML vs カスタム訓練(要件・データ量・解釈性・チームスキルで選ぶ)
- 基盤モデル選定(Gemini / Imagen / Veo / Model Garden の OSS など)
- ハードウェア選定(CPU / GPU / TPU / Edge — モデルサイズと並列化戦略)
- バッチ推論 vs オンライン推論(レイテンシSLO・スループット・コスト)
- オーケストレーション(Agent Platform Pipelines vs Managed Airflow vs Ray)
- モニタリング指標(training-serving skew / data drift / concept drift / feature attribution drift)
- 責任あるAI(バイアス監視、Model Armor、Explainable AI)
- MLOps成熟度(CI/CD/CT、Model Registry、Feature Store、Experiments)
4. 申込から受験までの流れ
1. Webassessor/CertMetrics アカウント作成
https://cp.certmetrics.com/google/en/login
↓
2. 試験を選択(Professional Machine Learning Engineer)
↓
3. 受験方式を選ぶ
・オンライン監督(自宅/オフィス。要:静かな個室・Webカメラ・本人確認書類)
・テストセンター(Kryterion会場)
↓
4. 日時を予約し決済($200)
↓
5. 受験 → 試験終了時に「仮の合否」が画面表示
↓
6. 数日以内に正式な合否メール → 合格でデジタルバッジ&特典
オンライン受験の注意
- 部屋に他者がいない/机の上に物がない状態が必須
- スマホ・メモ・飲食物・ヘッドホン使用は不可(水は透明ボトルのみ可の場合あり)
- 開始前に部屋を360°カメラで見せる本人確認がある
- 通信が切れると失格リスク → 有線LAN推奨
5. 合格特典
- デジタル認定バッジ(Credly)
- Google Cloud 認定者限定の特典ストア(ノベルティ等)
- 履歴書・LinkedIn で証明可能なスキル
- 多くの企業の Google Cloud パートナー要件に貢献
6. 更新(リニューアル)
- 有効期限 2年。失効の 60日前から 更新試験を受験可能
- 更新試験は短縮版(1時間・約20問・$100)
- 試験範囲は最新ガイドへ追従するため、改訂トピック(今回のように Vertex AI → Agent Platform 等)の再学習が必要
7. 受験前チェックリスト
- 公式ページで最新の試験範囲・料金を確認した
- CertMetrics アカウントを作成した
- 受験方式(オンライン/会場)を決めた
- 本人確認書類(パスポート等、ローマ字氏名一致)を用意した
- オンラインの場合:個室・Webカメラ・安定回線を確保した
- 模擬試験で安定して70%以上を取れている
- 公式サンプル問題を解いた
- 新試験ガイド を一度は通読した
8. 旧 Vertex AI 用語と新 Agent Platform 用語の対応表
公式ドキュメントの大半は依然 "Vertex AI" 表記です。試験では新名称で出題されるため、対応関係を抑えておくと混乱しません。
| 新名称(試験ガイド) | 旧名称(多くの公式ドキュメント) | 役割 |
|---|---|---|
| Gemini Enterprise Agent Platform | Vertex AI | ML/AI 統合プラットフォーム |
| Agent Platform AutoML | Vertex AI AutoML | コードレス自動ML |
| Agent Platform Workbench | Vertex AI Workbench | マネージド Jupyter |
| Agent Platform Pipelines | Vertex AI Pipelines | KFP 互換のパイプライン |
| Agent Platform Feature Store | Vertex AI Feature Store | 特徴量ストア |
| Agent Platform Model Registry | Vertex AI Model Registry | モデルカタログ・バージョン管理 |
| Agent Platform Inference | Vertex AI Prediction / Endpoints | 推論サービング |
| Agent Platform Model Monitoring | Vertex AI Model Monitoring | ドリフト/スキュー監視 |
| Agent Platform Experiments | Vertex AI Experiments | 実験管理 |
| Agent Platform ML Metadata | Vertex AI ML Metadata | メタデータ管理 |
| Model Garden | Model Garden(同名) | 基盤モデル/OSSモデルのカタログ |
| Managed Service for Apache Airflow | Cloud Composer | マネージド Airflow |
教材本文では原則 新名称(Agent Platform) で表記し、必要に応じて旧名称を併記します。