section4_問題集

Section 4: 技術ビジネスプロセス分析 — 問題集(20 問)

対象範囲: Section 4 (~15%) — Analyzing and optimizing technical and business processes 総問題数: 20 問 想定所要時間: 60 分(1 問 3 分目安)


学習方針

正答率の目安

正答率 評価 次のアクション
90% 以上 合格圏(試験本番でも安定) 模擬試験 → 直前は要点と暗記のみループ
75–89% 合格安全圏未到達 弱点別復習ガイド(巻末)で重点強化
60–74% 要対策 02_応用.md を再読 → 関連 Section 1/3 と紐付け
60% 未満 不合格圏 01_基礎.md から学び直し

問題 1 (難易度: ★)

シナリオ: Altostrat Media は動画配信プラットフォームを運営しています。これまで月 1 回のリリースだったものを、競合に追いつくため週 1 回以上にしたいと考えています。リリース後の本番障害が増えるのを避けるため、開発チームから運用チームへの "Wall of Confusion" を解消し、自動化されたデリバリパイプラインを構築する必要があります。アーキテクトとして組織モデルを助言する立場です。

質問: この状況で 最も推奨される SDLC モデルはどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: 「頻繁リリース + 障害削減」キーワードでは DevOps または SRE が定石。SRE は SLO 駆動でより成熟した形態。

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問題 2 (難易度: ★★)

シナリオ: Cymbal Retail は EC サイトの本番環境を Cloud Run でホストしています。新機能リリースで本番障害が頻発しており、CTO は DORA メトリクスを使って成熟度を測定したいと考えています。リリース失敗率(Change Failure Rate)が現在 35% で、Elite 水準を目指しています。

質問: DORA メトリクスにおいて Elite 水準とされる Change Failure Rate の数値はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: A

解説:

ひっかけポイント: DORA の 4 メトリクス(Deployment Frequency / Lead Time / MTTR / CFR)はすべて暗記必須。Elite 水準は「Deployment Frequency: オンデマンド (>1/日)」「Lead Time: <1 時間」「MTTR: <1 時間」「CFR: 0–15%」。

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問題 3 (難易度: ★★)

シナリオ: EHR Healthcare は医療情報を扱う SaaS を運営しており、規制要件で RPO 5 分以内、RTO 1 分以内 が求められます。本番 DB は Cloud SQL for PostgreSQL ですが、リージョン障害が起きてもデータ損失がほぼゼロで瞬時に切替できる構成にしたいと考えています。コストよりも復旧速度を最優先します。

質問: この要件に最も合致する DR 戦略はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: D

解説:

ひっかけポイント: 「データ損失ほぼ 0 + 復旧瞬時 + コスト無視」= Hot Standby + Spanner Multi-region。逆に「コスト最小 + 復旧数時間 OK」= Backup & Restore

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問題 4 (難易度: ★★★)

シナリオ: KnightMotives Automotive はコネクテッドカー基盤を運営しています。先週、本番環境で 4 時間続く大規模障害が発生し、CEO 直々にポストモーテム実施を指示されました。原因は新人エンジニアが本番 SQL を誤実行したことですが、SRE リード として組織文化に根付かせる Postmortem の在り方を提案する必要があります。

質問: Google SRE が推奨する Postmortem の原則として 適切な記述を 2 つ 選びなさい。

選択肢:

解答と解説

正解: A, C

解説:

ひっかけポイント: 「責任者特定」「閉じた共有」は Anti-pattern。Blameless + 全社共有 + アクション追跡が正解パターン。

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問題 5 (難易度: ★★)

シナリオ: 社内開発チームが、毎回新規プロジェクトで VPC ネットワーク・IAM・Firewall の構成を一から作っており、設定ミスや非標準構成が増えています。アーキテクト として、社内承認済みのインフラテンプレートを開発者がセルフサービスでデプロイできる仕組みを整備したいと考えています。

質問: この用途に最適な GCP サービスはどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: 「社内標準テンプレ」→ Service Catalog、「サードパーティ製品」→ Marketplace。両者を混同しないこと。

関連リソース:


問題 6 (難易度: ★★)

シナリオ: あるスタートアップが GCP に移行しました。最初の月の請求書を見て CFO が驚いており、「予算を超過する前に通知できないのか」と問い合わせがありました。さらに、不正なリソース起動による異常なコスト急増も自動検知したいと考えています。

質問: この要件を満たすために組み合わせるべき GCP 機能の組み合わせとして 適切な記述を 2 つ 選びなさい。

選択肢:

解答と解説

正解: A, C

解説:

ひっかけポイント: 「予算超過通知」→ Billing Budgets、「異常コスト検知」→ Cost Anomaly Detection。両方とも Billing 系の機能で、観測系(Monitoring)と混同しないこと。

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問題 7 (難易度: ★)

シナリオ: 3 年間継続して GCE n2-standard-8 を 100 台稼働させる業務システムがあります。リージョン変更や VM タイプ変更の予定はありません。CFO からは「最大限の割引を引き出してほしい」と依頼されました。

質問: 最も大きな割引率を得られる Committed Use Discount (CUD) の種類はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: A

解説:

ひっかけポイント: 数値暗記必須。1 年 30% / 3 年 55% が Resource-based の上限。固定構成なら Resource-based、変動するなら Flexible / Spend-based。

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問題 8 (難易度: ★★★)

シナリオ: 大規模組織でクラウド移行プロジェクトを進めていますが、現場エンジニアからの抵抗が強く、トレーニング参加率も低調です。Change Manager として、個人レベルでの変革モデルに沿った介入策を体系的に進めたいと考えています。

質問: ADKAR モデルの 5 段階のうち、トレーニング参加率を高める ために最も直接的にアプローチすべき段階はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: ADKAR は A (Awareness) → D (Desire) → K (Knowledge) → A (Ability) → R (Reinforcement) の順。「トレーニング受講」は Knowledge 段階ですが、参加率が低いなら前の Desire 段階に問題があります。

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問題 9 (難易度: ★★)

シナリオ: あなたは新規プロジェクトのアーキテクトで、5 つの主要意思決定をスピーディに進める必要があります。複数部署の利害が絡む中、誰が最終決定権を持つか、誰の同意が必須か、誰に情報を伝えるべきかを明確化する意思決定フレームワークを採用したいと考えています。

質問: この目的に最も合致する意思決定フレームワークはどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: A

解説:

ひっかけポイント: 「意思決定」= RAPID、「役割分担」= RACI。両方とも頻出だがニュアンスが違う。「最終決定権を誰が持つか」は RAPID の Decide が該当。

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問題 10 (難易度: ★★)

シナリオ: あなたは SaaS プロダクトの Customer Success Manager 兼アーキテクトとして、顧客の解約率上昇に頭を悩ませています。CTO と話し合い、既存顧客が機能を本当に活用できているかを定量化したいと考えています。

質問: 顧客が新機能の価値を実感するまでの時間を短縮するために、最も注目すべき Customer Success 指標はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: C

解説:

ひっかけポイント: 「価値実感までの時間」= TTV が一発で出ること。NRR/Churn/NPS は結果指標、TTV は原因系指標。

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問題 11 (難易度: ★)

シナリオ: あなたはセキュリティ・コンプライアンス担当として、社内 IT 環境全体で BCP(Business Continuity Plan)を整備しています。BCP と DR(Disaster Recovery)の違いを経営層に説明する必要があります。

質問: BCP と DR の違いとして 適切な記述を 2 つ 選びなさい。

選択肢:

解答と解説

正解: A, C

解説:

ひっかけポイント: BCP と DR の関係は BCP ⊃ DR(包含関係)。BCP は経営視点の計画書、DR は技術視点の手順書。

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問題 12 (難易度: ★★)

シナリオ: Cymbal Retail は新サービス起動前に DR テストを実施したいと考えています。本番影響を最小化しつつ、災害復旧手順が実際に機能するかを段階的に検証する必要があります。最初は手順書のレビューから始め、徐々に実環境に近い演習に進めたいと考えています。

質問: DR テスト(DiRT: Disaster Recovery Testing)の種類のうち、最も本番影響が少ないもの はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: A

解説:

ひっかけポイント: 段階順は Tabletop → Partial Failover → Full Failover → Game Day の順で本番影響が大きくなります。

関連リソース:


問題 13 (難易度: ★★)

シナリオ: あるエンタープライズで、IT 部門にチケットが大量に殺到しています。マネージャーは ITIL に基づき変更を分類し、「事前承認済みで頻繁に行う標準的変更」については承認フローを簡略化したいと考えています。

質問: ITIL 変更管理における Standard Change の特徴として、最も正確な記述 はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: ITIL 3 種を覚える: Standard(事前承認)/ Normal(CAB 承認)/ Emergency(事後審査)。Standard を CAB 承認と混同しないこと。

関連リソース:


問題 14 (難易度: ★★)

シナリオ: KnightMotives Automotive は世界 30 か国にサプライチェーン拠点を持ち、複数事業部に分かれています。CFO は「クラウド利用料を部門別に可視化したいが、社内振替請求はしたくない(運用負荷増)」と相談してきました。

質問: この要件に最も合致する FinOps プラクティスはどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: Showback(見える化のみ)と Chargeback(実費請求)の違いは頻出。「請求はしたくない」がキーワードなら Showback。

関連リソース:


問題 15 (難易度: ★★★)

シナリオ: Altostrat Media は動画変換ワークロードを GCE で大量実行しています。バッチ処理のため、ジョブ中断は許容できます(チェックポイント再開可)。コスト削減を最大化したい一方で、確実に終わらせる必要がある一部のジョブは中断不可です。

質問: この混在ワークロードに対する最適な構成として、適切な記述を 2 つ 選びなさい。

選択肢:

解答と解説

正解: A, B

解説:

ひっかけポイント: Spot VM ≠ Preemptible VM。Spot は 時間制限なし で Preemptible の後継。Spot + CUD の組み合わせ最適化が王道。

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問題 16 (難易度: ★★)

シナリオ: あるグローバル製造業がデータセンターからクラウドへの移行を進めています。これまで CapEx 中心の IT 投資で 5 年減価償却していました。CFO は会計影響を理解したいと相談してきました。

質問: クラウド移行による会計影響として、最も正確な記述 はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: 「クラウド = OpEx 化」を一発で出せること。減価償却(5–7 年)から月次費用へ。

関連リソース:


問題 17 (難易度: ★★)

シナリオ: あなたは Cymbal Retail のプロジェクトマネージャーとして、複数ステークホルダーを管理しています。CEO は「変革成功にすごく関心はあるが、日々の意思決定は委任」、開発リードは「現場の関心は高いが、決裁権限はない」、業界規制庁は「変革には影響力が大きいが、関心は低い」状態です。

質問: Power / Interest Grid に基づき、業界規制庁への対応として 最も適切な戦略 はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: Power/Interest Grid 4 象限を理解する。CEO(高影響 × 低関心 = Keep Satisfied)、開発リード(低影響 × 高関心 = Keep Informed)、規制庁(高影響 × 低関心 = Keep Satisfied)など、各象限を即答できることが大切です。

関連リソース:


問題 18 (難易度: ★★)

シナリオ: EHR Healthcare は GCP に医療データ基盤を構築しました。GCP の Customer Care サポートを契約しようとしていますが、専任の TAM(Technical Account Manager)が必要で、リアルタイム連絡や四半期事業レビューも欲しいと考えています。

質問: EHR Healthcare に推奨される Google Cloud Customer Care Plan はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: D

解説:

ひっかけポイント: 「専任 TAM 必須」= Premium。Customer Care Plan の階層(Basic → Standard → Enhanced → Premium)を覚えること。

関連リソース:


問題 19 (難易度: ★★★)

シナリオ: あなたは SRE として、Cloud Run の本番障害で 5 Whys を使った RCA を実施しています。「Cloud Run が 503 を返した」→「メモリ不足で OOM Kill」→「直近のリリースでメモリリーク」→「コードレビューで見落とした」→「コードレビューチェックリストにメモリ系項目がなかった」と展開しました。

質問: このようなプロセス的根本原因に対し、最も効果的な再発防止策はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: B

解説:

ひっかけポイント: 5 Whys の最終根本原因は 「プロセス・システム」 であることが多い。それに対する対応もプロセス改善でなければ意味がない。「個人責任」「対症療法」「緊急対応」と「再発防止」を区別すること。

関連リソース:


問題 20 (難易度: ★★★)

シナリオ: ある中堅企業がクラウド移行プロジェクト中。Phase 1(インフラ移行)は完了し、Phase 2(アプリケーション最適化)を進めようとしています。しかし、組織全体で疲弊感が広がり、Phase 2 着手前に追加変革を進める動機が薄れています。Change Manager として、Kotter の 8 Step に沿って次の打ち手を打ちたいと考えています。

質問: Kotter の 8 Step のうち、Phase 1 完了直後、Phase 2 への移行を加速するために 最も重要なステップ はどれですか。

選択肢:

解答と解説

正解: C

解説:

ひっかけポイント: Kotter 8 Step を順序通り暗記する。1.危機感 → 2.推進チーム → 3.ビジョン → 4.共有 → 5.障害除去 → 6.短期成功 → 7.追加変革 → 8.文化定着。「次のフェーズへの加速」= Step 7。

関連リソース:


正答率早見表

問題 難易度 主トピック 正解
1 SDLC モデル選定 B
2 ★★ DORA メトリクス A
3 ★★ DR 戦略選定 D
4 ★★★ Blameless Postmortem A, C
5 ★★ Service Catalog B
6 ★★ Billing Budgets + Anomaly A, C
7 CUD 種類 A
8 ★★★ ADKAR B
9 ★★ RAPID 意思決定 A
10 ★★ Customer Success TTV C
11 BCP vs DR A, C
12 ★★ DiRT Tabletop A
13 ★★ ITIL Standard Change B
14 ★★ Showback B
15 ★★★ Spot VM + CUD A, B
16 ★★ CapEx → OpEx B
17 ★★ Power/Interest Grid B
18 ★★ Premium Support D
19 ★★★ 5 Whys 根本原因 B
20 ★★★ Kotter Step 7 C

弱点別復習ガイド

正答率が低かった分野に応じて、以下の学習資料に戻ってください。

弱点分野 関連問題 復習リソース
SDLC / DORA 1, 2, 19 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「DORA メトリクス」「SDLC」
DR / BCP 3, 11, 12 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「DR 戦略」「BCP」
RCA / Postmortem 4, 19 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「RCA」「Postmortem」
Service Catalog / カタログ管理 5 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「Service Catalog」
コスト最適化(CUD / Spot / Billing) 6, 7, 14, 15, 16 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「コスト最適化」「CUD」「FinOps」
変更管理(ADKAR / Kotter / ITIL) 8, 13, 20 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「ADKAR」「Kotter」「ITIL」
意思決定 / ステークホルダー 9, 17 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「RAPID」「Stakeholder 管理」
Customer Success / Care Plans 10, 18 ../02_学習資料/04_技術ビジネスプロセス分析/02_応用.md §「Customer Success」

推奨復習サイクル

  1. 誤答した問題のみを翌日に再演(メタ認知の強化)
  2. 3 日後に全 20 問を再演(記憶定着確認)
  3. 1 週間後に模擬試験で総合演習../04_模擬試験/ 配下

次はsection5_問題集.md(実装管理)に進む。