Section 5: 実装管理 — 問題集(20 問)
対象範囲: Section 5 (~12.5%) — Managing implementation 総問題数: 20 問 想定所要時間: 60 分(1 問 3 分目安)
学習方針
- 本問題集は 公式試験ガイド v2025-10 改訂版 に準拠しています。
- Section 5 は CI/CD パイプライン構築、API 管理(Apigee)、移行ツール選定、開発者ツール(Cloud Shell / Cloud Code / Cloud Workstations / Gemini Code Assist)、IaC(Terraform)に焦点を当てます。
- 2025 年改訂で Gemini Code Assist / Cloud Workstations / Cloud Deploy Approval / Apigee X が試験範囲に加わりました。これらは新規ヒット問題として高確率で出題されます。
正答率の目安
| 正答率 | 評価 | 次のアクション |
|---|---|---|
| 90% 以上 | 合格圏(試験本番でも安定) | 模擬試験 → 直前は要点と暗記のみループ |
| 75–89% | 合格安全圏未到達 | 弱点別復習ガイド(巻末)で重点強化 |
| 60–74% | 要対策 | 02_応用.md を再読 → Section 2 と紐付け |
| 60% 未満 | 不合格圏 | 01_基礎.md から学び直し |
問題 1 (難易度: ★)
シナリオ: あなたは新規 GKE プロジェクトの DevOps エンジニアです。開発者が GitHub に Push したら、自動的にコンテナイメージをビルド・テスト・スキャンし、Staging → Production の順に Cloud Deploy で進行させたいと考えています。GCP 純正のサービス組み合わせを採用する方針です。
質問: このパイプラインに使用すべき GCP サービスの組み合わせとして 最も適切 なものはどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Build + Container Registry + Cloud Functions
- B. Cloud Build + Artifact Registry + Cloud Deploy
- C. Jenkins + Docker Hub + GKE 直接デプロイ
- D. Cloud Source Repositories + Cloud Storage + Cloud Run のみ
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: GCP 純正 CI/CD の王道組み合わせ。Cloud Build(CI: ビルド・テスト)→ Artifact Registry(成果物保管)→ Cloud Deploy(CD: マネージド進行管理)。
- A 不正解: Container Registry は Artifact Registry に統合・廃止されました(2025 年現在)。Cloud Functions は CI/CD パイプラインの役割ではありません。
- C 不正解: Jenkins / Docker Hub は OSS でも使えますが、「GCP 純正」要件に合致しません。GKE 直接デプロイは Cloud Deploy のメリット(ロールバック・承認)が活用できません。
- D 不正解: Cloud Source Repositories と Cloud Storage の組み合わせは CI/CD パイプラインとして不完全です。
ひっかけポイント: 旧 Container Registry → Artifact Registry に統合 された点を必ず暗記。試験では旧名で混乱させる選択肢が出ます。
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問題 2 (難易度: ★★)
シナリオ: KnightMotives Automotive は本番リリースで「リリース後に問題発覚時は数秒で旧版に切り戻したい」要件があります。ダウンタイムは許容できず、ステートレスな API サービスを Cloud Run でホストしています。
質問: この要件を満たすデプロイ戦略として 最適なもの はどれですか。
選択肢:
- A. Rolling Update — 順次置換
- B. Blue-Green — 旧/新並走後に LB 切替
- C. Recreate — 全停止後に再起動
- D. Big Bang — 全インスタンス一括更新
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Blue-Green デプロイ は旧版(Blue)と新版(Green)を並走させ、ロードバランサーで切替。問題発覚時は 数秒で旧版に切戻し可能 です。Cloud Run では Traffic Split で実装可能。
- A 不正解: Rolling Update は順次置換のため、ロールバックには時間がかかります。
- C 不正解: Recreate は全停止を伴い、ダウンタイム発生のため要件に反します。
- D 不正解: Big Bang は Anti-pattern。ロールバックが事実上できません。
ひっかけポイント: 「即時切戻し」= Blue-Green、「段階リリース」= Canary。両者を混同しないこと。両方とも本番リリース戦略として頻出。
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問題 3 (難易度: ★★)
シナリオ: Cymbal Retail はマーケットプレイス API を世界中の外部開発者に公開する計画です。要件は: (1) 開発者ポータルでセルフサインアップ、(2) API Key 認証 + Quota 制限、(3) 利用状況に基づくマネタイズ(従量課金)、(4) 複雑なリクエスト/レスポンス変換ポリシーが必要です。
質問: この要件に最も合致する GCP サービスはどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Endpoints(ESPv2)
- B. API Gateway(サーバーレス)
- C. Apigee X
- D. Cloud Load Balancing + IAP
解答と解説
正解: C
解説:
- C が正解: Apigee X は GCP のフル機能 API 管理プラットフォーム。開発者ポータル、API Key / OAuth、Quota / SpikeArrest、マネタイズ、複雑なポリシー変換 をすべてカバーします。エンタープライズ API 公開の決定版です。
- A 不正解: Cloud Endpoints は gRPC / OpenAPI 用の軽量ゲートウェイで、開発者ポータル・マネタイズ機能はありません。
- B 不正解: API Gateway はサーバーレス向け軽量ゲートウェイ。開発者ポータルやマネタイズはありません。
- D 不正解: Cloud LB + IAP は認証付き内部 LB ですが、API 管理機能はありません。
ひっかけポイント: API 管理 3 種を覚える: Apigee(フル機能)/ API Gateway(サーバーレス軽量)/ Cloud Endpoints(gRPC/OpenAPI)。「開発者ポータル / マネタイズ」のキーワードがあれば Apigee 一択。
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問題 4 (難易度: ★★★)
シナリオ: EHR Healthcare は MySQL 5.7 のオンプレ DB を Cloud SQL for MySQL 8.0 に移行する計画です。要件は: (1) ダウンタイム最小化、(2) 移行中も継続的に新規データを取り込む、(3) スキーマ変換や ETL 加工は不要、(4) 移行成功確認後にカットオーバー可能。
質問: この要件に最適な GCP 移行ツールはどれですか。
選択肢:
- A. Storage Transfer Service
- B. Database Migration Service (DMS)
- C. Datastream
- D. BigQuery Data Transfer Service
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Database Migration Service (DMS) は DB 専用の最小ダウンタイム移行ツール。継続的レプリケーション(CDC)でカットオーバーまで両系統が同期され、検証完了後に切替可能。MySQL → Cloud SQL for MySQL は最も成熟したパス。
- A 不正解: Storage Transfer Service は GCS / S3 / Azure 間のオブジェクト転送用で、DB には不適。
- C 不正解: Datastream は CDC で DB → 分析(BigQuery / GCS) への流し込み用。DB → DB の移行用途ではありません。
- D 不正解: BigQuery Data Transfer Service は SaaS(Google Ads など)→ BigQuery 用。DB 移行用ではありません。
ひっかけポイント: DMS と Datastream を混同しない。DMS = DB 移行(DB → DB)、Datastream = CDC(DB → 分析/データレイク)。両方とも MySQL/PostgreSQL/Oracle に対応しているため要件を読み解く力が問われます。
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問題 5 (難易度: ★★)
シナリオ: あるエンタープライズが、開発者ノート PC のセットアップに 1 週間かかる課題を抱えています。仕事用 IDE・依存パッケージ・GCP CLI を全社統一構成にし、プライベート VPC からのみアクセス可能、機密データは PC に保存させたくないという要件があります。
質問: この要件に最適な GCP 開発環境サービスはどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Shell Editor(ブラウザベース)
- B. Cloud Code(VS Code / IntelliJ 拡張機能)
- C. Cloud Workstations(マネージド開発環境)
- D. GCE VM に手動セットアップ
解答と解説
正解: C
解説:
- C が正解: Cloud Workstations はフルマネージドの開発環境。プライベート VPC 接続、IDE/ランタイム/ライブラリのコンテナテンプレート化、高性能マシン、機密データを PC ローカルに残さない(リモート開発)といった要件をすべて満たします。
- A 不正解: Cloud Shell Editor は便利ですが、5GB 永続のみ・カスタマイズ性低・高性能要件には不適です。
- B 不正解: Cloud Code はローカル IDE 拡張で、PC へのセットアップ問題が解決しません。
- D 不正解: 手動セットアップは要件に逆行します。
ひっかけポイント: Cloud Shell / Cloud Code / Cloud Workstations の 3 つの違いを必ず暗記。「フルマネージド + プライベート VPC + 高性能」= Cloud Workstations 一択(2025 改訂で試験範囲に追加)。
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問題 6 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは VS Code でアプリケーション開発をしています。開発生産性向上のため、AI によるコード補完・テスト自動生成・コードレビュー支援を IDE 内で受けられるようにしたいと考えています。Anthropic Claude や Vertex AI とも統合可能なソリューションを探しています。
質問: この用途に最適な GCP の AI 開発支援サービスはどれですか。
選択肢:
- A. Gemini Cloud Assist(GCP コンソール内 AI 支援)
- B. Gemini Code Assist(IDE 内 AI コーディング支援)
- C. Vertex AI Gemini API(LLM API 呼び出し)
- D. Cloud Build AI Assistant
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Gemini Code Assist は VS Code / IntelliJ などの IDE 内で動作する AI コーディング支援。コード補完、テスト生成、レビュー、自然言語からのコード生成をサポートします。
- A 不正解: Gemini Cloud Assist は GCP コンソール内 でのアーキ設計やトラブルシュート支援で、IDE 用途ではありません。
- C 不正解: Vertex AI Gemini API は LLM の API 呼び出しで、IDE 統合機能ではありません。
- D 不正解: Cloud Build AI Assistant という名称のサービスは存在しません。
ひっかけポイント: Gemini Code Assist(IDE) と Gemini Cloud Assist(コンソール) を混同しないこと。両者は名前が似ているが役割が完全に違う。2025 改訂で両方とも試験範囲入りした重要トピック。
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問題 7 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは GCE 上で動作するアプリケーションを開発中。本番リソースで動かす前にローカルで Pub/Sub 連携をテストしたいが、本番 Pub/Sub に課金が発生してしまいます。Pub/Sub の本番接続なしにローカルでテストする手段を探しています。
質問: この用途に最適なツールはどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Pub/Sub Emulator
- B. Dataflow ローカルランナー
- C. Cloud Functions Local Emulator
- D. Vertex AI のテスト機能
解答と解説
正解: A
解説:
- A が正解: Cloud Pub/Sub Emulator は
gcloud beta emulators pubsub startでローカル実行可能。本番 Pub/Sub に接続せず、課金ゼロでテストできます。クライアントライブラリの環境変数PUBSUB_EMULATOR_HOSTで切替。 - B 不正解: Dataflow ローカルランナーは Dataflow ジョブのローカル実行用で、Pub/Sub 用ではありません。
- C 不正解: Cloud Functions Local Emulator は Cloud Functions のローカル実行用です。
- D 不正解: Vertex AI は ML 用で、Pub/Sub テスト用ではありません。
ひっかけポイント: Cloud Emulators で対応しているサービスは限定的: Bigtable / Spanner / Pub/Sub / Firestore。BigQuery や Cloud SQL の Emulator は 存在しません(実環境または小規模インスタンスで対応)。
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問題 8 (難易度: ★★★)
シナリオ: あなたは Terraform チームのリードとして、本番 GCP 環境を IaC で管理しています。複数の開発者が同時に terraform apply を実行することによる State 競合が発生しています。また、機密値(API キーなど)をハードコードしないようにしたいと考えています。
質問: Terraform ベストプラクティスとして 適切な記述を 2 つ 選びなさい。
選択肢:
- A. GCS Backend で State を共有し、ロック機構を有効化する
- B. State ファイルは Git にコミットして履歴管理する
- C. 機密値は Secret Manager から取得し、tfvars にハードコードしない
- D. 個人の PC 上で terraform apply を実行し、ローカル State で管理する
解答と解説
正解: A, C
解説:
- A が正解: GCS Backend は Terraform 公式推奨。State を GCS に保管し、自動的に ロック機構 が有効になります。複数開発者による同時実行衝突を防げます。
- C が正解: 機密値は Secret Manager から
dataソース経由で取得するのがベストプラクティス。tfvars にハードコードすると Git にコミットされるリスクがあります。 - B 不正解: State ファイルは機密情報を含むため Git コミット禁止。
.gitignoreに追加し、GCS Backend に保管。 - D 不正解: ローカル State は競合・紛失リスク大。本番運用は CI 内 apply + GCS Backend が原則です。
ひっかけポイント: Terraform 必須事項: GCS Backend / CI 内 apply / plan を PR レビュー / 最小権限 SA / Secret Manager 統合。「ローカル apply」「State を Git」は両方とも Anti-pattern。
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問題 9 (難易度: ★★)
シナリオ: Cymbal Retail は本番リリースのコンプライアンス要件として、本番デプロイ前に マネジメント承認 を必須としています。CI/CD パイプラインで自動進行はしたいが、Production 直前で停止し、SLAck と Email で承認依頼を出し、承認後に進行する仕組みが必要です。
質問: この要件を満たす Cloud Deploy 機能はどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Deploy Promotion(次ターゲットへの昇進)
- B. Cloud Deploy Approval(承認ゲート)
- C. Cloud Deploy Verification(デプロイ後ヘルスチェック)
- D. Cloud Deploy Rollback(即時前バージョンへ)
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Cloud Deploy Approval はターゲット(環境)への進行前に承認ゲートを設置する機能。Pub/Sub 通知で Slack / Email 連携可能。コンプラ用途・本番手前の人手承認に必須の機能です。
- A 不正解: Promotion は単に次ターゲットへの進行で、承認ゲートはオプション機能です。
- C 不正解: Verification はデプロイ後の自動ヘルスチェックで、承認ではありません。
- D 不正解: Rollback はロールバック機能で、承認ゲートではありません。
ひっかけポイント: 2025 改訂で Cloud Deploy Approval が試験範囲に明示追加されました。「本番デプロイ前の承認」「コンプラ要件」キーワードでは即答できることが大切です。
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問題 10 (難易度: ★★★)
シナリオ: あなたは大手金融機関のクラウド移行リーダーです。1 PB のオンプレデータを GCS に移行する必要があります。ネットワーク帯域は 1 Gbps しか確保できず、ネットワーク経由では 100 日近くかかる計算です。
質問: この要件に最適な移行ツールはどれですか。
選択肢:
- A. gsutil cp -m(並列コピー)
- B. Storage Transfer Service(ネットワーク経由)
- C. Transfer Appliance(物理アプライアンス輸送)
- D. Cloud Storage FUSE マウント転送
解答と解説
正解: C
解説:
- C が正解: Transfer Appliance は物理ストレージ機器を貸与・データ書き込み・Google データセンターに輸送する移行ツール。100 TB 超の大規模データ移行に最適。Edge / Rackable の 2 種類があり、最大 1.0 PB(Rackable)まで対応します。
- A 不正解: gsutil cp -m は便利ですが、1 PB を 1 Gbps では 100 日以上かかります。
- B 不正解: Storage Transfer Service も同様にネットワーク経由のため、帯域制約を解決できません。
- D 不正解: Cloud Storage FUSE はマウント用で、大規模一括転送には不向きです。
ひっかけポイント: 「>100 TB データ移行」= Transfer Appliance。ネットワーク帯域制約があれば物理輸送が現実的。
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問題 11 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは外部 CI(GitHub Actions)から GCP リソースを操作するワークフローを構築しています。これまで Service Account Key(JSON)をシークレットに保管していましたが、漏えいリスクを懸念しています。鍵なしで GCP に認証できる方式に変更したいと考えています。
質問: この要件に最適な認証方式はどれですか。
選択肢:
- A. Service Account Key(JSON)を GitHub Secrets に保管し、暗号化する
- B. Workload Identity Federation で OIDC ベースの鍵なし認証を行う
- C. Workload Identity(GKE Pod ↔ GCP SA)を GitHub Actions で利用する
- D. Application Default Credentials(ADC)を GitHub Secrets に保管する
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Workload Identity Federation はオンプレ / 他クラウド / GitHub Actions などから GCP に OIDC / SAML / AWS トークンで認証する仕組み。Service Account Key 不要のため、漏えいリスクをゼロにできます。
- A 不正解: SA Key 利用は本質的に漏えいリスクが残ります。Workload Identity Federation への移行が推奨。
- C 不正解: Workload Identity は GKE Pod 専用。GitHub Actions では使えません。
- D 不正解: ADC は認証コンセプトであって認証方式ではありません。
ひっかけポイント: Workload Identity(GKE Pod 用) と Workload Identity Federation(外部システム用) の違いを混同しないこと。「GitHub Actions / Jenkins / オンプレからの GCP 認証(鍵なし)」= Workload Identity Federation。
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問題 12 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは API クライアントを開発中。大量データを取得する API 呼び出しで、たまに 429(Too Many Requests)や 503(Service Unavailable)が返ってくることがあります。API クライアントベストプラクティスを実装したいと考えています。
質問: API ベストプラクティスとして 適切な記述を 2 つ 選びなさい。
選択肢:
- A. 429 / 5xx は指数バックオフ + ジッターでリトライする
- B. 4xx(クライアントエラー)も同様にリトライする
- C. 大量データ取得はページング(pageToken)で分割する
- D. クォータエラーは無視して全力でリトライ続行する
解答と解説
正解: A, C
解説:
- A が正解: 指数バックオフ + ジッター は API クライアントの標準パターン。429(レート制限)と 5xx(サーバーエラー)は一時的なため、適切なリトライで成功率を向上できます。
- C が正解: 大量データは ページング(pageToken) で分割取得。一度の呼び出しで全件取得しようとすると、タイムアウトや過大な負荷を引き起こします。
- B 不正解: 4xx は クライアント側エラー(不正リクエスト・認証失敗など)でリトライ無意味。修正が必要です。
- D 不正解: クォータエラーを無視してリトライは Anti-pattern。バックオフ後、必要ならクォータ増加申請を検討します。
ひっかけポイント: HTTP ステータスコード対応: 429/5xx → リトライ、4xx(401/403/400/404)→ リトライ禁止。
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問題 13 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは Apigee X で API 公開をしています。一部の API クライアントが短時間に大量リクエストを送ってきて、バックエンドに過大な負荷がかかります。突発的なスパイクを軽減したい一方、適切なレート以内ならリクエストは通したいと考えています。
質問: この要件に最適な Apigee ポリシーはどれですか。
選択肢:
- A. Quota(時間単位のリクエスト総数制限)
- B. SpikeArrest(短期間の突発スパイク制御)
- C. ResponseCache(レスポンスキャッシュ)
- D. VerifyAPIKey(API キー認証)
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: SpikeArrest は短期間(秒単位)の突発スパイクを防ぐポリシー。バックエンドを瞬間負荷から保護します。「100 リクエスト/秒」のような瞬時制御に使います。
- A 不正解: Quota は時間単位(1 時間/日など)の総数制限で、瞬時のスパイク対策ではありません。両者は組み合わせて使うのが定石です。
- C 不正解: ResponseCache はキャッシュでバックエンド負荷を減らしますが、リクエスト数制御ではありません。
- D 不正解: VerifyAPIKey は認証ポリシーでスパイク制御ではありません。
ひっかけポイント: Quota(長期スロットリング) と SpikeArrest(瞬時スパイク防御) を区別。両者を組み合わせて使うのが Apigee の標準パターン。
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問題 14 (難易度: ★)
シナリオ: あなたはローカルから BigQuery にクエリを投げたい開発者です。最適な CLI ツールを選びたいと考えています。
質問: BigQuery 専用の CLI ツールはどれですか。
選択肢:
- A. gcloud
- B. gsutil
- C. bq
- D. kubectl
解答と解説
正解: C
解説:
- C が正解: bq は BigQuery 専用 CLI。
bq query --use_legacy_sql=false 'SELECT 1'のように使います。 - A 不正解: gcloud は GCP リソース全般操作 CLI。BigQuery 操作も
gcloud alpha bqで一部可能ですが、本格利用は bq が標準です。 - B 不正解: gsutil は Cloud Storage 専用(旧、現在
gcloud storageに移行中)。 - D 不正解: kubectl は Kubernetes 用。
ひっかけポイント: CLI 体系を覚える: gcloud(全般)/ gsutil(GCS、旧)/ gcloud storage(GCS 新)/ bq(BigQuery)/ kubectl(K8s)。
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問題 15 (難易度: ★★★)
シナリオ: EHR Healthcare は本番 Artifact Registry に格納されるコンテナイメージのサプライチェーンセキュリティを強化したいと考えています。要件は: (1) 未署名イメージのデプロイ禁止、(2) 既知 CVE スキャンの自動化、(3) SBOM(Software Bill of Materials)の生成。
質問: これらの要件を満たす GCP 機能の組み合わせとして 適切な記述を 3 つ 選びなさい。
選択肢:
- A. Binary Authorization で署名検証を強制する
- B. Artifact Registry の脆弱性スキャン機能を有効化する
- C. Artifact Registry の SBOM 生成機能を利用する
- D. Cloud Build でビルド時にイメージを難読化する
- E. Cloud Run のみで運用し、コンテナを使わない
解答と解説
正解: A, B, C
解説:
- A が正解: Binary Authorization は署名検証付きデプロイゲート。指定された Attestor の署名がないイメージのデプロイを禁止できます。GKE / Cloud Run で利用可能。
- B が正解: Artifact Registry 脆弱性スキャン(Container Analysis API)は CVE 自動検出。継続的にイメージをスキャンし、新しい CVE が発見された場合も通知します。
- C が正解: SBOM 生成 は Artifact Registry の機能で、サプライチェーン透明性確保に必須。SLSA Level 3 達成にも必要です。
- D 不正解: 難読化はセキュリティ強化策ではなく、サプライチェーンセキュリティとは異なる概念です。
- E 不正解: コンテナをやめるのは要件と無関係で過剰反応です。
ひっかけポイント: サプライチェーンセキュリティ 3 点セット: Binary Authorization(署名検証)+ 脆弱性スキャン + SBOM。「コンテナをやめる」は試験で時々ある誘導選択肢で、Anti-pattern。
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問題 16 (難易度: ★★)
シナリオ: Altostrat Media は数十のオンプレ VM を GCP に移行する計画です。OS とアプリケーションスタックは比較的シンプルだが、コンテナ化までの労力をかけたくありません。移行後に GCP の自動スケーリングや MIG を活用したいと考えています。
質問: この要件に最適な移行ツールはどれですか。
選択肢:
- A. Migrate for Compute Engine(M4CE) — VM → GCE
- B. Migrate to Containers(M2C) — VM → コンテナ化
- C. Database Migration Service — DB のみ移行
- D. Storage Transfer Service — ファイル転送のみ
解答と解説
正解: A
解説:
- A が正解: Migrate for Compute Engine (M4CE) は VMware / Hyper-V / AWS EC2 / Azure VM などから GCE への "Lift and Shift" 移行ツール。コンテナ化せず、VM のまま GCE に移行できます。
- B 不正解: M2C は VM をコンテナ化する用途。「コンテナ化までの労力をかけたくない」要件には不適です。
- C 不正解: DMS は DB 専用。VM 移行には使えません。
- D 不正解: Storage Transfer Service はファイル転送用で、VM 全体移行はできません。
ひっかけポイント: 移行 4 ツール: M4CE(VM → GCE)/ M2C(VM → コンテナ)/ DMS(DB)/ Storage Transfer(ファイル)+ Migration Center(計画)。各ツールの目的を明確に区別。
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問題 17 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは大規模なクラウド移行プロジェクトの計画フェーズです。100 以上のオンプレ VM があり、各 VM の依存関係・利用状況・移行先(GCE / Cloud Run / コンテナ化)を分析・推奨する必要があります。
質問: 移行アセスメント・計画に最適な GCP サービスはどれですか。
選択肢:
- A. Migrate for Compute Engine
- B. Migration Center
- C. Stratozone(旧名)
- D. Cloud Asset Inventory
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Migration Center は移行アセスメント・計画・TCO 分析を一元的に行う GCP サービス。VM の依存マッピング、移行先推奨、コスト試算を提供します。Stratozone を統合・後継化した現行名称です。
- A 不正解: M4CE は実際の移行実行ツールで、計画フェーズではありません。
- C 不正解: Stratozone は旧名で、現在は Migration Center に統合・改称されています。試験で旧名選択を誘うトラップ。
- D 不正解: Cloud Asset Inventory は GCP リソース棚卸し用で、オンプレ含む移行計画用ではありません。
ひっかけポイント: Stratozone → Migration Center に改称(2025)。旧名と新名の両方を覚えておくこと。
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問題 18 (難易度: ★★★)
シナリオ: あなたは Apigee Hybrid を導入しようとしています。要件は: (1) Apigee の管理プレーンは GCP 上に置きたい、(2) Runtime(API ゲートウェイ)はオンプレの GKE 上で動かしたい、(3) 既存オンプレシステムとの低レイテンシ通信が必須。
質問: この要件に最適なソリューションはどれですか。
選択肢:
- A. Apigee X(フル GCP 上で稼働)
- B. Apigee Hybrid(管理プレーン GCP + Runtime オンプレ)
- C. Cloud Endpoints のみ
- D. API Gateway のみ
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Apigee Hybrid は管理プレーンを GCP、Runtime(API プロキシ)を任意のクラウド / オンプレの GKE 上で実行できる構成。オンプレシステムへの低レイテンシ通信を実現しつつ、GCP の管理機能を享受できます。
- A 不正解: Apigee X は完全 GCP 上で稼働するため、オンプレ Runtime 要件を満たしません。
- C 不正解: Cloud Endpoints は軽量で、Apigee の機能(ポータル / マネタイズ)を持ちません。
- D 不正解: API Gateway はサーバーレス特化で、ハイブリッド構成は不可。
ひっかけポイント: Apigee X(フル GCP)/ Apigee Hybrid(ハイブリッド、Runtime オンプレ) の使い分けは 2025 改訂の新トピック。「オンプレ Runtime」「低レイテンシ」のキーワードで Apigee Hybrid を選ぶこと。
関連リソース:
問題 19 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたは GKE 上で動作する Pod から GCP サービス(Cloud Storage / BigQuery など)にアクセスする必要があります。Pod ごとに異なる Service Account を割り当て、Pod が JSON 鍵を持たずに認証したいと考えています。
質問: この要件に最適な GCP 認証機構はどれですか。
選択肢:
- A. Workload Identity(GKE Pod ↔ GCP SA バインド)
- B. Workload Identity Federation
- C. Node Service Account を全 Pod で共有
- D. SA JSON Key を ConfigMap に保管
解答と解説
正解: A
解説:
- A が正解: Workload Identity(GKE) は K8s ServiceAccount と GCP Service Account をバインドし、Pod が 鍵なしで GCP 認証 できる仕組み。Pod ごとに異なる権限を割り当てる粒度の細かい IAM が可能です。GKE のセキュリティベストプラクティスです。
- B 不正解: Workload Identity Federation は 外部システム(オンプレ / 他クラウド / GitHub Actions)から GCP 認証 する仕組み。GKE Pod は Workload Identity(連邦なし) を使うのが標準。
- C 不正解: Node SA 共有は粒度が粗く、最小権限原則に反します。
- D 不正解: SA Key を ConfigMap で配布は危険な Anti-pattern。
ひっかけポイント: Workload Identity(GKE 内) と Workload Identity Federation(外部からの GCP) の混同に注意。問題 11 と対比して理解する。
関連リソース:
問題 20 (難易度: ★★)
シナリオ: あなたはアーキテクトとして、Kubernetes 中心のインフラを GitOps 流で管理したいと考えています。Pod や Service の定義は YAML で書き、Git リポジトリと K8s クラスタの状態を同期させる仕組みを構築する方針です。GCP 純正の選択肢を求めています。
質問: この要件に最適な GCP サービスはどれですか。
選択肢:
- A. Cloud Deployment Manager
- B. Config Sync(GKE Enterprise)
- C. Terraform with GKE Provider
- D. Cloud Build with kubectl
解答と解説
正解: B
解説:
- B が正解: Config Sync は GKE Enterprise(旧 Anthos)の GitOps エンジン。Git リポジトリの YAML を継続的に K8s クラスタに同期し、Drift を検出・修正します。Argo CD / Flux と並ぶ GCP 純正の選択肢です。
- A 不正解: Deployment Manager は レガシー(2025 年現在、新規利用非推奨)。Terraform / Config Sync が推奨です。
- C 不正解: Terraform は IaC ですが、継続的同期(GitOps)の機能はありません。あくまで「apply 時点」の状態管理。
- D 不正解: Cloud Build + kubectl は CI/CD 的アプローチで、GitOps の継続的同期とは異なります。
ひっかけポイント: GitOps = 継続的同期。Config Sync / Argo CD / Flux が代表ツール。Deployment Manager はレガシー。
関連リソース:
正答率早見表
| 問題 | 難易度 | 主トピック | 正解 |
|---|---|---|---|
| 1 | ★ | CI/CD パイプライン | B |
| 2 | ★★ | Blue-Green デプロイ | B |
| 3 | ★★ | Apigee X | C |
| 4 | ★★★ | DMS(DB 移行) | B |
| 5 | ★★ | Cloud Workstations | C |
| 6 | ★★ | Gemini Code Assist | B |
| 7 | ★★ | Cloud Pub/Sub Emulator | A |
| 8 | ★★★ | Terraform ベスプラ | A, C |
| 9 | ★★ | Cloud Deploy Approval | B |
| 10 | ★★★ | Transfer Appliance | C |
| 11 | ★★ | Workload Identity Federation | B |
| 12 | ★★ | API ベスプラ | A, C |
| 13 | ★★ | Apigee SpikeArrest | B |
| 14 | ★ | bq CLI | C |
| 15 | ★★★ | Binary Authorization + Scan + SBOM | A, B, C |
| 16 | ★★ | M4CE(VM → GCE) | A |
| 17 | ★★ | Migration Center | B |
| 18 | ★★★ | Apigee Hybrid | B |
| 19 | ★★ | Workload Identity(GKE) | A |
| 20 | ★★ | Config Sync GitOps | B |
弱点別復習ガイド
正答率が低かった分野に応じて、以下の学習資料に戻ってください。
| 弱点分野 | 関連問題 | 復習リソース |
|---|---|---|
| CI/CD パイプライン | 1, 9 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Cloud Build / Artifact Registry / Cloud Deploy」 |
| デプロイ戦略 | 2, 9 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「デプロイ戦略」 |
| API 管理(Apigee) | 3, 13, 18 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Apigee / API Gateway / Endpoints」 |
| 移行ツール | 4, 10, 16, 17 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「DMS / Datastream / M2C / M4CE」 |
| 開発者ツール(Cloud Shell / Code / Workstations) | 5, 6 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Cloud Shell / Cloud Code / Workstations」 |
| Cloud Emulators | 7 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Cloud Emulators」 |
| IaC(Terraform) | 8, 20 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Terraform / Config Connector / Config Sync」 |
| 認証(ADC / Workload Identity) | 11, 19 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Workload Identity / Federation / ADC」 |
| API クライアントベスプラ | 12 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「API ベストプラクティス」 |
| サプライチェーンセキュリティ | 15 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Binary Authorization / SBOM」 |
| CLI(gcloud / bq) | 14 | ../02_学習資料/05_実装管理/02_応用.md §「Cloud SDK / CLI」 |
推奨復習サイクル
- 誤答した問題のみを翌日に再演(メタ認知の強化)
- 3 日後に全 20 問を再演(記憶定着確認)
- 1 週間後に模擬試験で総合演習 →
../04_模擬試験/配下
次は →
section6_問題集.md(運用卓越性)に進む。