学習ロードマップ
合格までの道筋を「学習フェーズ」と「レベル別の週次計画」で示します。自分のレベルのプランを選び、インプット → 手を動かす → 問題演習 → 弱点補強のサイクルを回しましょう。
🧭 学習の5フェーズ(全レベル共通)
| Phase | ゴール | 主な活動 | 指標 |
| 0 環境とマインドセット | 全体像の把握 | 試験要項・シラバス通読、受験日仮決め、GCP無料枠作成 | 学習計画が立っている |
| 1 基礎固め | 共通基礎の習得 | データ工学の基礎概念、GCPコアサービスの役割理解 | 用語集が8割わかる |
| 2 セクション攻略 | 試験範囲の網羅 | 学習資料をセクション1→5で学習、ハンズオン | 各セクション読了 |
| 3 演習と弱点補強 | 得点力の養成 | 問題集をセクション別に演習、誤答分析 | 問題集 正答率80%+ |
| 4 模試と直前対策 | 本番対応力 | 模擬試験を時間内に、弱点を再学習 | 模試 70%+ 安定 |
🔁 効果的な学習サイクル
学習資料を読む(インプット)
↓
手を動かす(GCPコンソール/gcloud/SQLで実際に触る)
↓
問題集を解く(アウトプット)
↓
誤答を分析 → 学習資料に戻る(弱点補強)
↓
用語集で記憶を定着(反復)
🔑 重要PDEは暗記より判断力を問う試験です。「動く構成」ではなく「最適な構成」を選ぶ訓練として、問題集の解説の「なぜ他の選択肢がダメか」を必ず読むこと。
⏱️ 本番の時間配分(2時間・約60問)
- 1問あたり約2分
- 1周目:自信のある問題を即答、迷う問題はフラグして飛ばす(約80分)
- 2周目:フラグ問題をじっくり(約30分)
- 見直し:複数選択の選択数ミスがないか確認(約10分)
📘 新人エンジニア向け
対象:実務1〜2年/クラウドやデータ基盤の経験が浅い方 | 前提:SQLの基本がわかる程度 | 期間:12週間(週6〜8時間 ≒ 80〜90時間)
💡 進め方まず「概念」と「サービスの役割」を固めるのが最優先。各教材の 📘 アイコン部分を中心に。セクションは理解しやすいストレージ(S3)から 3→2→1→4→5 の順で学習します。
Week 1 | 基礎
データ工学の基礎概念/GCP全体像。シラバス通読、用語集前半。ハンズオン:BigQueryで一般公開データにSQLを1本。
Week 2 | 基礎
ストレージの基礎(OLTP/OLAP、構造化/非構造化)。学習資料S3の基礎。
Week 3 | 攻略
セクション3前半。意思決定ツリーを繰り返し描いて暗記。
Week 4 | 攻略
セクション3後半+問題集3。ハンズオン:パーティション/クラスタ化テーブル、GCSクラス変更。
Week 5 | 攻略
セクション2前半(最重要)。バッチ vs ストリーミングを図で理解。
Week 6 | 攻略
セクション2後半+問題集2。ハンズオン:Pub/Sub→Dataflow→BigQueryのチュートリアル。
Week 7 | 攻略
セクション1(設計・セキュリティ・移行)+問題集1。
Week 8 | 攻略
セクション4(BI/ML/共有)+問題集4。
Week 9 | 攻略
セクション5(コスト/自動化/監視)+問題集5。
Week 10 | 演習
全セクション復習+用語集を全部確認。全問題集の誤答を解き直し。
Week 11 | 模試
模擬試験1を本番同様2時間で実施 → 採点 → 弱点補強。
Week 12 | 直前
模擬試験2 → 最終確認 → 受験。60%未満なら受験を後ろ倒し。
⚠️ つまずきやすいポイントサービスが多すぎたら「ストレージ系/処理系/オーケストレーション系」の3グループに分類。細かい上限値より「どんなときに選ぶか」を優先。コンソールで1回触ると記憶が段違い。
🔧 中堅エンジニア向け
対象:実務3〜5年/クラウド実務経験あり | 前提:SQL・データ処理・クラウド基礎を理解 | 期間:8週間(週8〜10時間 ≒ 70〜80時間)
💡 進め方概念は既知のはず。GCP固有のサービス仕様と選定の判断軸にフォーカスし、📘は流し読み・🔧を精読。AWS/Azure経験者は「対応サービスの読み替え」を意識。
Week 1 | S2(25%・最優先)
Dataflowのウィンドウ・ウォーターマーク・トリガー。Dataflow/Dataproc/Data Fusion選定。CDC(Datastream)。問題集2。
Week 2 | S3(20%)
意思決定ツリー暗記。BigQuery設計、Bigtable行キー、Spanner/AlloyDB。問題集3。
Week 3 | S1(22%)
IAM/VPC SC、暗号化(CMEK/CSEK)/KMS/DLP、移行サービスの使い分け。問題集1。
Week 4 | S5(18%)
Composer vs Workflows、Editions/予約のコスト比較、監視、耐障害性。問題集5。
Week 5 | S4(15%)
BI Engine/マテビュー/承認済みビュー、BQML、Analytics Hub、行/列セキュリティ。問題集4。
Week 6 | 横断統合
意思決定ツリーを白紙から再現。サービス比較表を自作。誤答ノート作成。
Week 7 | 模試1
本番同様2時間。セクション別正答率を出し最弱を集中補強。
Week 8 | 模試2+受験
安定して70%を超えたら受験。
⚠️ 注意得点源はS2+S3(合計45%)。AWS/Azureの直訳に頼ると細部で外す(Redshift≠BigQuery)。技術的に可能な選択肢ではなく「マネージドで運用負荷最小/最もコスト効率が良い」が正解になりやすい。
🎯 シニアエンジニア向け
対象:実務5年以上/データ基盤・アーキ設計の経験豊富 | 前提:分散処理・DWH・ストリーミング・IaCの実務経験 | 期間:4〜6週間(週10〜12時間 ≒ 50〜60時間)
💡 戦略:ギャップ駆動学習通読型ではなく弱点特定型。最初に模試で実力を測り、足りない部分にだけ時間を投下します。
1. 最初に模擬試験1を解く(診断テスト)
↓
2. セクション別の正答率で「知らないところ」を特定
↓
3. 弱点セクションだけを学習資料で集中補強
↓
4. 問題集で確認 → 模擬試験2 → 受験
Week 1 | 診断+GCP語彙
模試1で診断、用語集で日英対応、シラバスで範囲確認。GCP固有の正解パターンを洗い出す。
Week 2 | 弱点セクション集中
診断で低かったセクション(多くはS4/S5や特定領域)の🎯+問題集。
Week 3 | 横断演習+トレードオフ整理
全問題集、意思決定ツリー、アーキ設計パターン。
Week 4 | 模試2+直前調整+受験
模試2で70%+を確認し受験。(6週モデルはWeek 2〜3を倍に拡張)
🎯 シニアが取りこぼす "GCP固有"
- コスト最適化 → Dataprocはephemeralクラスタ+Cloud Storage(HDFSに永続させない)
- 運用負荷最小 → マネージド/サーバーレス優先(Dataflow > 自前Spark)
- 組織間データ共有 → Analytics Hub(コピー不要)
- マルチクラウド分析 → BigQuery Omni / BigLake
- CDC → Datastream、DB移行 → DMS、大容量オフライン → Transfer Appliance
- 統合ガバナンス/データメッシュ → Dataplex / Dataplex Catalog
- 新トピック:AIデータエンリッチメント、RAG・埋め込み、BigQuery ML、Dataform
⚠️ 過信が最大の敵「実務でこうやっている」が試験の正解とは限らない(試験はGoogleのベストプラクティス基準)。複数選択問題は"選ぶ数"のミスに注意。