02_PMBOK7_12原則と8ドメイン

PMBOK 7th Edition: 12原則と8パフォーマンスドメイン

PMBOK 7th(2021年発行)はそれまでの「プロセス重視」から「原則・成果重視」へ大転換した。PMP試験は7th思想ベース。


12原則(Principles)

PMが意思決定をする際の 「行動指針」。すべての原則を暗記し、どの状況でどの原則が効くかを言語化できることが目標。

1. Stewardship(誠実な管理者であれ)

2. Team(協働的なプロジェクトチーム環境を作れ)

3. Stakeholders(ステークホルダーと関わり続けろ)

4. Value(価値にフォーカスせよ)

5. Systems Thinking(システム思考を持て)

6. Leadership(リーダーシップを示せ)

7. Tailoring(プロジェクトに合わせて調整せよ)

8. Quality(品質をプロセスと成果物に組み込め)

9. Complexity(複雑性に対応せよ)

10. Risk(リスクに対応せよ)

11. Adaptability and Resilience(適応と回復力を持て)

12. Change(変化を可能にせよ)


12原則の暗記法

頭文字で覚える: S・T・S・V・S・L・T・Q・C・R・A・C (Stewardship, Team, Stakeholders, Value, Systems, Leadership, Tailoring, Quality, Complexity, Risk, Adaptability, Change)

ストーリー化: 「Ship's Team Sets Value, Systems Lead Tailored Quality Complex Risks Adapt Change」


8パフォーマンスドメイン(Performance Domains)

「プロジェクトの成功に重要な活動領域」。プロセスではなく 成果(outcome) にフォーカス。

1. Stakeholders(ステークホルダー)

2. Team(チーム)

3. Development Approach and Life Cycle(開発アプローチとライフサイクル)

4. Planning(計画)

5. Project Work(プロジェクト作業)

6. Delivery(デリバリー)

7. Measurement(測定)

8. Uncertainty(不確実性)


ドメイン間の関係

8ドメインは独立せず、相互に作用する

Stakeholders ←→ Team ←→ Development Approach
       ↘         ↓        ↙
        Planning ←→ Project Work
              ↓
      Delivery ←→ Measurement
              ↓
         Uncertainty

出題でのポイント

1. 「PMBOK6プロセス」を聞かれたら

PMBOK7時代だが、PMBOK6の49プロセスから出題されることもある(特に基礎用語)。

2. 状況問題で迷ったら

これらが優先される選択肢を選ぶ。

3. アジャイル文脈


チェック問題

Q1

プロジェクトマネジャーが新しいツールを導入したい。組織の文化に強い抵抗がある。どの原則を最優先で意識すべきか?

A) Stewardship B) Tailoring C) Change D) Quality

解答: C — 組織変革(Change)原則。テーラリングも重要だが、抵抗への対応はChange原則が直接該当。

Q2

PMBOK7の特徴として正しいものはどれか?

A) 49プロセスを段階的に詳細化する B) 原則・パフォーマンスドメイン中心の枠組み C) Predictiveアプローチに特化 D) 標準テンプレートを必ず使うことを規定

解答: B — PMBOK6(プロセス中心)からPMBOK7(原則・成果中心)への大転換。

Q3

プロジェクトメンバーが意見を出さなくなった。どの原則をPMは思い出すべきか?

A) Team(心理的安全性) B) Quality C) Complexity D) Stewardship

解答: A — 協働環境・心理的安全性はTeam原則の核。