01_アジャイル原則とスクラム

Agile 原則とスクラム

PMP試験の 約50% がアジャイル / ハイブリッド系。スクラム用語は 完全暗記必須


1. アジャイル宣言(Agile Manifesto)

2001年、17人のソフトウェア開発者が制定。

4つの価値観

左より を重視:

左(伝統) 右(アジャイル)
プロセスとツール 個人と対話
包括的なドキュメント 動くソフトウェア
契約交渉 顧客との協調
計画に従う 変化への対応

→ 左にも価値はあるが、右により価値を 置く

12原則(要点)

  1. 顧客満足を最優先・早期かつ継続的提供
  2. 要求の変更を歓迎(後期でも)
  3. 短いタイムスケールで動くソフトウェア提供
  4. ビジネスと開発者が 日々協働
  5. やる気のある個人を中心に、必要環境と支援を与え信頼する
  6. 対面コミュニケーション が最も効率的
  7. 動くソフトウェアが進捗の主指標
  8. 持続可能な開発ペース
  9. 技術的卓越性と良い設計
  10. シンプルさ — やらない仕事を最大化
  11. 自己組織化チームから良いアーキテクチャ
  12. 定期的な 振り返り と適応

試験のヒント


2. スクラム概要

最も広く使われるアジャイル・フレームワーク。

3つの役割(Roles / Accountabilities)

Product Owner(PO)

Scrum Master(SM)

Development Team(Developers)

5つのイベント(Events)

イベント タイムボックス 内容
Sprint 1〜4週間 すべての他イベントの容器
Sprint Planning 8h max(4週時) 何を/どう作るか計画
Daily Scrum / Daily Standup 15min 計画と進捗、障害共有
Sprint Review 4h max ステークホルダーとデモ・フィードバック
Sprint Retrospective 3h max チーム内で振り返り・改善

3つの成果物(Artifacts)

成果物 コミットメント
Product Backlog Product Goal
Sprint Backlog Sprint Goal
Increment Definition of Done(DoD)

Definition of Ready(DoR) vs Definition of Done(DoD)

スクラムの価値観(Values)


3. スクラムの実行ポイント

スプリントプランニング

2部構成:

  1. What: スプリントゴール定義、バックログから取り込み
  2. How: タスク分解、見積もり

Daily Standup の3問

  1. 昨日何をしたか
  2. 今日何をするか
  3. 障害は何か

→ Scrum Master が障害を取り除く。

スプリントレビュー

スプリントレトロスペクティブ


4. Backlog Refinement / Grooming

スプリント中に随時実施。バックログを:

ProductOwnerが主導、チーム全体で参加。スプリント時間の 5〜10% が目安。


5. 見積もり手法

Story Point

複雑性・工数・不確実性を 相対値 で見積もる。Fibonacci数列(1, 2, 3, 5, 8, 13, 21)を使うことが多い。

Planning Poker

各メンバーが Story Point カードを伏せて出し、議論で合意。

T-shirt Sizing

S / M / L / XL で粗く見積もる。初期段階向け。

Velocity

1スプリントで完了するStory Pointの平均。

Affinity Estimation

バックログを並べてグルーピング、相対的に見積もる。


6. Burndown / Burnup チャート

Burndown Chart

Burnup Chart

Velocity Chart

過去スプリントのVelocity推移で、安定性・成長を見る。


7. ユーザーストーリー

形式

As a [ユーザー], I want [機能], so that [価値]

例: As a 顧客, I want カートに商品を追加できる, so that 後でまとめて購入できる

INVEST 原則(良いストーリーの条件)

Acceptance Criteria

ストーリー完了の基準。Given-When-Then 形式で書くことが多い。


8. アジャイルでのリスク管理

スクラムでは 継続的にリスク識別。


9. アジャイルでのコンフリクト・チーム

伝統PMと同じ手法(Tuckman, Conflict Resolution)が使える。 ただしスクラムマスターが サーバントとして行動:


10. 試験での頻出ポイント

スクラム用語の正確な定義

よくある誤答

アジャイル文脈で問われがちな選択肢


チェック問題

Q1

スクラムの3つの役割に 含まれない のは?

A) Product Owner B) Scrum Master C) Project Manager D) Developers

Q2

Daily Scrum のタイムボックスは?

A) 5分 B) 15分 C) 30分 D) 1時間

Q3

Velocity の正しい使い方は?

A) チームへの目標 B) 過去実績ベースの予測指標 C) 評価指標 D) コミット強制

Q4

スクラムマスターの役割で 正しくない のは?

A) 障害除去 B) スクラムのコーチ C) チームメンバーへタスク割り当て D) サーバントリーダー

Q5

ユーザーストーリー の INVEST の "I" は?

A) Important B) Independent C) Insightful D) Iterative


解答

  1. C — スクラムにPMはいない(PO/SM/Dev)。
  2. B — 15分。
  3. B — 予測指標、コミットメントではない。
  4. C — タスク割り当てはチーム自身。
  5. B — Independent。