Part 5(Incomplete Sentences)— Phase 3 難問語彙①
- 全 30問
- 選択肢は A / B / C / D の4択
- 1文の空欄に最適な語句を選ぶ
- 制限時間目安: 1問あたり約20〜30秒
- スペルが似ている語のひっかけ: stipulate/speculate/simulate/stimulate、curb/curl/currency/curriculum
- 意味が近い語の精密な使い分け: waive(自発的に放棄)vs forfeit(結果として失う)
- 財務・法律系の低頻度動詞: supersede / accrue / offset / stipulate
- 品詞・語形問題との複合: defer(to不定詞+原形)、exempt(be動詞+形容詞)
対象語彙 早見表
| 語彙 | 意味 | 混同しやすい語 | 見分け方 |
|---|---|---|---|
| supersede | (新しい規則が旧来のものに)取って代わる | succeed(後を継ぐ)/ surpass(上回る) | 規則・制度の公式な置き換えなら supersede |
| exemplify | 〜を体現する・好例となる | exhibit(示す)/ exert(及ぼす) | 具体例が抽象概念を体現する関係なら exemplify |
| accrue | (利息・利益が)自然に発生・蓄積する | diminish(減る)/ elapse(時間が経過する) | 主語が「利息・利益」で時間経過とともに増えるなら accrue |
| waive | (権利・要求を)自発的に放棄・免除する | forfeit(結果として失う) | 行為者が能動的に手放すなら waive |
| forfeit | (不履行の結果として)権利や資格を失う | waive(自発的に放棄) | 違反・不履行のペナルティとして失うなら forfeit |
| defer | (支払い・決定を)延期する | deferred/deferring/deference(語形違い) | to不定詞の直後は原形の defer |
| offset | (損失・コストを)相殺する | balance(均衡させる)/ neutralize(無効化する) | コスト増を対抗策で埋め合わせるなら offset |
| curb | (支出・行動を)抑制する | curl / currency / curriculum(スペル類似) | 語幹だけで判断せず単語全体で確認 |
| stipulate | (契約・規則で)明記する・規定する | speculate / simulate / stimulate(スペル類似) | 契約書が条件を定める文脈なら stipulate |
| exempt | 免除された(形容詞)/〜を免除する(動詞) | exemption(名詞)/ exemplify(動詞・別語) | be exempt from ~はexemptが固定 |
設問チャレンジ(10問)
「1月1日から旧ガイドラインが適用されなくなる」=新しい規則が公式に旧規則に取って代わる → supersede。
(A) supplement=補完する(追加する意味で「適用されなくなる」と矛盾)、(B) surpass=上回る(規則の置き換えには使わない)、(D) succeed=後を継ぐ・成功する(人や役職の継承に使う語)。
「リサイクル素材を全モデルで使用」という具体例が、「持続可能なデザインへのコミットメント」を体現する好例になっている → exemplify。
(A) exhibits=性質を示す(具体例で示すニュアンスなし)、(C) exerts=影響力を及ぼす、(D) extracts=抽出する。いずれも意味が合わない。
「完済されるまで利息が継続する」=時間の経過とともに自然に積み上がっていく → accrue(利息・利益に対して使う財務用語)。
(A) diminish=減少する(文意と逆)、(B) subside=静まる(利息には使わない)、(C) elapse=時間が経過する(主語は「時間」)。
「常連客への一度限りのサービスとして」店側が自らの意思で手数料を免除する → waive(自発的な権利放棄・免除)。
(B) withdraw=申請等を取り下げる、(C) forfeit=不履行の結果として失う(Q5と対比、この文は自発的な免除なので不可)、(D) revoke=権限・許可を取り消す。いずれも意味が合わない。
「期限までに書類を提出しなかった結果、自動的に」順番待ちリストの地位を失う=本人の意思とは無関係にペナルティとして失う → forfeit。
(A) waive=自分の意思で放棄する(この文は不履行の結果であり不可)、(C) exempt=免除する/免除された(「地位を失う」の意味に合わない)、(D) discharge=義務を果たして解放される・解雇する。いずれも不可。
agree to -------=to不定詞の直後は動詞の原形が必要 → defer(支払いを延期する)。
(A) deference=名詞「敬意」(品詞・意味ともに不適)、(B) deferring=動名詞、(D) deferred=過去形/過去分詞。いずれもtoの直後には来ない。defer paymentは財務文書で頻出のコロケーション。
「燃料費上昇の影響」に対して、サーチャージという対抗措置でコストを相殺する → offset(財務・会計で頻出の定番語)。
(A) balance=均衡させる("balance the budget"のような使い方が一般的)、(B) equalize=均等にする、(C) neutralize=効果・脅威を無効化する。いずれも「コストの影響を相殺する」の定番表現ではない。
「不要な支出」を対象にした規定=支出を抑制する → curb(curb spending / curb expendituresは頻出コロケーション)。
(B) curriculum=カリキュラム、(C) curl=巻く、(D) currency=通貨。いずれも curb とスペルが似ているだけで意味は無関係。
契約書が「どちらの当事者も30日前通知で解約できる」と明記している → stipulate(契約・規則で条件を明記する)。
(A) speculates=推測する、(B) simulates=模擬する、(D) stimulates=刺激する。いずれもスペルが似ているだけで意味は無関係。うろ覚えで解答すると確実に引っかかる典型パターン。
be exempt from ~=〜を免除されている、の固定表現。be動詞の直後・fromの前に来るのは形容詞のexempt。
(A) exemplify=動詞「体現する」(品詞・意味ともに不適)、(B) example=名詞「例」(補語にはなるが意味が通らない)、(C) exemption=名詞「免除」("------- exemption from"の形にはならない)。
ヒント(3段階)
ヒント 1 — 方向性
まず「文法だけで解ける問題」(Q6・Q10)と「意味の精密な理解が必要な問題」を見分けましょう。Q6・Q10は語形(品詞)に注目、それ以外は語の意味そのものに注目します。
ヒント 2 — 解法のキー
- Q1: 「1月1日以降、旧ガイドラインが適用されなくなる」→ 公式に「取って代わる」動詞
- Q2: 「リサイクル素材を全モデルで使用」という具体例が、後ろの抽象概念の好例になっている関係
- Q3: 「完済されるまで継続する」利息の動き=自然に積み上がっていく現象
- Q4 vs Q5: 「常連客への一度限りのサービス」(能動的)と「書類不提出の結果、自動的に」(受動的)の主体の違い
- Q6:
agreed to -------の直後 → to不定詞の後ろは動詞の原形 - Q7: 「燃料費上昇の影響」に対して、サーチャージ導入という対抗策で埋め合わせる関係
- Q8・Q9: スペルが似ている単語は語幹の印象だけで早合点せず、単語全体で確認する
- Q10:
are generally ------- from paying ~→ be動詞の直後・fromの前に来る語の品詞
ヒント 3 — ほぼ答えに近い誘導
- Q1:
supersede=新しいものが旧来のものに公式に取って代わる。succeedは「後任になる/成功する」で規則の置き換えには使わない - Q4 vs Q5:
waive=自分の意思で放棄・免除する(能動)、forfeit=違反・不履行の結果として失う(受動的・ペナルティ的) - Q6:
agree to doの形。deference(名詞)/deferring(動名詞)/deferred(過去分詞)はいずれもtoの直後には来ない - Q8・Q9: curb/curriculum、stipulate/speculateのようにスペルが似ている単語は、語幹だけで早合点せず単語全体で確認する
- Q10:
be exempt from ~は形容詞のexemptを使う固定表現。exemption(名詞)やexample(名詞)はbe動詞の直後の補語として意味が通らない
正解一覧(確認用)
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頻出語彙・表現
| 語彙 | 品詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| supersede | 動詞 | (新しい規則・制度が旧来のものに)取って代わる | The new policy supersedes the 2019 guidelines. |
| exemplify | 動詞 | 〜を体現する・好例となる | Her work exemplifies creativity and discipline. |
| accrue | 動詞 | (利息・利益などが)自然に発生・蓄積する | Interest accrues daily on the account. |
| waive | 動詞 | (権利・要求などを)自発的に放棄する・免除する | The airline waived the baggage fee. |
| forfeit | 動詞 | (違反・不履行の結果として)権利や資格を失う | Late applicants forfeit their deposit. |
| defer | 動詞 | (支払い・決定などを)延期する | Payment can be deferred for 60 days. |
| offset | 動詞 | (損失・コストなどを)相殺する | Higher sales offset the increased costs. |
| curb | 動詞 | (支出・行動などを)抑制する | The policy aims to curb overspending. |
| stipulate | 動詞 | (契約・規則などで)明記する・規定する | The contract stipulates a 30-day notice period. |
| exempt | 形容詞/動詞 | 免除された/〜を免除する | Charities are exempt from property tax. |
弱点パターン分析
| パターン | 問題 | ポイント |
|---|---|---|
| 意味が近い語の使い分け(自発 vs 結果) | Q4, Q5 | waive(自発的に放棄)vs forfeit(不履行の結果として失う) |
| 意味が近い語の使い分け(財務系動詞) | Q1, Q3, Q7 | supersede / accrue / offset の精密な意味 |
| スペル類似のひっかけ | Q8, Q9 | curb vs curl/currency/curriculum、stipulate vs speculate/simulate/stimulate |
| 品詞・語形問題 | Q6, Q10 | defer(to不定詞+原形)、exempt(be動詞+形容詞) |
| 具体例と抽象概念の関係理解 | Q2 | exemplify=具体例が抽象的な性質を体現する関係 |
よくある日本人のミス
| ミス | 原因 | 正しいアプローチ |
|---|---|---|
| waiveとforfeitを同じ「免除・喪失」として覚えてしまう | 日本語訳が「免除する/失う」で似た印象になる | waive=自分の意思で手放す(能動)、forfeit=ルール違反の結果として失う(受動的・ペナルティ)と主体の違いで区別する |
| スペルが似た単語を語幹の印象だけで選んでしまう | stipulate/speculate、curb/curriculumのように文字列が似ている | 低頻度語彙は「なんとなく見た記憶がある」で選ばず、単語全体の意味を声に出して確認する習慣をつける |
| offsetとneutralizeを完全な同義語として扱ってしまう | どちらも「打ち消す」という日本語訳になりやすい | offsetはコスト・損失などの「量」を相殺する財務用語、neutralizeは効果・脅威を「無効化」する一般語という使用領域の違いを意識する |
| to不定詞の後ろにing形や過去分詞を選んでしまう | 動詞の意味に気を取られて文法チェックを飛ばす | 意味が分からない語彙問題ほど、先に文法(品詞・時制)で機械的に切れる選択肢がないか確認する |
| exempt(形容詞)とexemption(名詞)を混同する | 語尾の変化を意識せず意味だけで選んでしまう | be動詞の直後の補語は形容詞(exempt)、名詞が必要な位置ではexemptionと使い分ける |
次のステップ
Phase 3 Part 5 テーマ2「難問語彙②: 名詞の可算/不可算の区別」へ進む
火曜日 — Part 7 SP(Phase 3レベルの単一文書読解、NOT問題・同義語問題を含む)