Part 2 — Phase 5 で最後に残る失点
出題形式
- 全25問・A/B/C の3択・音声のみ
- 応答を選ぶ時間は1問約5秒 — 日本語に訳し直す時間は無い
- 今日は 10問(トランスクリプトで練習)
Phase 5 重点スキル
- 疑問詞疑問文に Yes/No 始まりは先に消す
- 質問と同じ語を使う選択肢は疑う
- 時制を照合する(did ... go に I'm going to ...)
- 正解は「答えを避けているのに成立する」応答
Phase 5 目標: 10問中 10問正解。落とした問題は「弱点パターン分析」でどの罠か特定する
間接応答の5型
| 型 | 典型の言い方 | 返す相手の意図 |
|---|---|---|
| ① 質問で返す | Didn't Ms. Okafor take over ...? / Haven't you received ...? | 「私より、あの人/あのメールが知っているはず」 |
| ② 他者・資料へ誘導 | You'd have to ask Daniel. / The notice should list it. | 「私は知らない。確認先はここ」 |
| ③ 条件(次第) | That depends on ... / Either — as long as ... | 「Yes/No は条件で変わる」 |
| ④ 訂正(実は) | It was pushed back, actually. | 「あなたの前提は古い」 |
| ⑤ 事実で示す評価・行動 | The client asked for a second session. / I'll call the front desk. | 評価語を言わずに結果・対処で答える |
注意: 間接応答でも、時制と主語が質問と噛み合わなければ不正解。「答えを避ける」ことと「質問に無関係」なことは別物で、今日の罠はほとんど後者(語の流用・疑問詞のすり替え・時制ずれ)。
問題チャレンジ(10問)
各発言への応答として最も適切なものを A/B/C から選び、「答え合わせ」を押すと、その選択肢がなぜ正解・不正解かがその場で表示されます。制限時間: 5分(30秒/問)。
問 1
疑問詞×質問で返す
"Who's handling the vendor contract renewal?"
問 2
Why×他者への誘導
"Why was the quarterly report sent back?"
問 3
When×資料への誘導
"Do you know when the server maintenance is scheduled?"
問 4
提案×条件(depends)
"Should we book the larger conference room for the client visit?"
問 5
否定疑問×予定変更の知らせ
"Isn't the marketing budget supposed to be finalized this week?"
問 6
選択疑問×どちらでも(条件付き)
"Would you rather take the morning or the afternoon train to Boston?"
問 7
How×評価を具体例で返す
"How did the product demo go?"
問 8
状況描写→行動の宣言
"The shuttle driver hasn't arrived yet, and our flight leaves in an hour."
問 9
Do you know if×確認先の誘導
"Do you know if Ms. Tanaka is still on the project?"
問 10
Where×質問で返す
"Where can I find the updated parking policy?"
ヒント(段階開示)
詰まったら1つずつ開いてください。
Q1・Q2・Q3・Q7・Q10 は疑問詞疑問文、Q4・Q9 は Yes/No 系、Q5 は否定疑問、Q6 は選択疑問、Q8 は状況描写です。まず発言のタイプを分類してください。
・Q1・Q2・Q10: Yes で始まる選択肢を先に消す
・Q3・Q9: 「知らない」を言わずに確認先を示す応答を探す
・Q4・Q6: Yes/No ではなく条件や基準を返す応答を探す
・Q5: actually のような前提が違う合図を探す
・Q7・Q8: 時制(did ... go/hasn't arrived)と合うか
・Q3・Q9: 「知らない」を言わずに確認先を示す応答を探す
・Q4・Q6: Yes/No ではなく条件や基準を返す応答を探す
・Q5: actually のような前提が違う合図を探す
・Q7・Q8: 時制(did ... go/hasn't arrived)と合うか
Q1: 質問で返して人を示す/Q2: 詳しい人に聞くよう誘導/Q3: 通知に載っているはずと資料を示す/Q4: 人数次第と条件を返す/Q5: 延期という新情報/Q6: 基準を示して両方OK/Q7: 事実で好感触を示す/Q8: 自分が対処すると宣言/Q9: 上司に聞くよう誘導/Q10: メールを見ていないか質問で返す
正解・解説
解いてから開く — 正解一覧と全選択肢の解説
正解一覧: Q1-B / Q2-A / Q3-C / Q4-B / Q5-A / Q6-C / Q7-C / Q8-A / Q9-B / Q10-A
Q1. Who's handling the vendor contract renewal?
疑問詞×質問で返す → 人名の代わりに「あの人じゃない?」 (ベンダー契約の更新は誰が担当?)
A ✗ TRAP "The renewal is due in March." — キーワード流用(renewal): Who(誰)の問いに期限(いつ)を答えている。疑問詞と答えの種類がずれている。
B ✅ "Didn't Ms. Okafor take over procurement last month?" — Who に人名を直接答えず、「先月 Okafor さんが調達を引き継いだよね?」と質問で返す間接応答。担当者の見当を示しているので成立する。
C ✗ TRAP "Yes, I'll handle it myself." — 疑問詞×Yes: Who の問いに Yes では答えられない。Yes/No で始まる選択肢は疑問詞疑問文では最初に疑う。
Q2. Why was the quarterly report sent back?
Why×他者への誘導 → 理由は知らない→詳しい人へ (四半期報告書はなぜ差し戻された?)
A ✅ "You'd have to ask Daniel — he did the review." — 理由を知らないので、レビューした Daniel に聞くよう誘導する。「知らない」と言わずに答える Phase 5 型の間接応答。
B ✗ TRAP "I'll send it back by noon." — 時制ずれ+語の流用(sent back): すでに差し戻された理由を聞かれているのに、これからの行動(正午までに送り返す)を答えている。
C ✗ TRAP "Yes, the report is quite long." — 疑問詞×Yes: Why に Yes は不可。long(長い)も理由として噛み合わない。
Q3. Do you know when the server maintenance is scheduled?
When×資料への誘導 → 時期は知らない→通知を見て (サーバー保守はいつか知ってる?)
A ✗ TRAP "Yes, it's a Dell server." — Yes の後ろが別話題: Do you know に Yes は文法的に可能だが、続く内容(サーバーの機種)が「いつ」に答えていない。
B ✗ TRAP "It was scheduled by the IT manager." — 派生語の流用(scheduled): 「誰が決めたか」を答えており、When に合わない。
C ✅ "The IT department's notice should list it." — 時刻を直接言わず、「IT部門の通知に載っているはず」と情報源を示す。Do you know ...? に Yes/No を付けずに答える形。
Q4. Should we book the larger conference room for the client visit?
提案×条件(depends) → Yes/No の代わりに「〜次第」 (来客対応に大きい会議室を取るべき?)
A ✗ TRAP "Yes, the client visits every spring." — Yes の後ろが別話題(client visits): 大きい部屋が要るかの理由になっていない。
B ✅ "That depends on how many people are coming." — Should we ...?(要否)に Yes/No を出さず「人数次第」と判断の材料を返す。Phase 5 で最頻出の形の1つ。
C ✗ TRAP "I booked the client a hotel room." — 語の流用(book / client): 会議室ではなくホテルの予約の話にずれている。
Q5. Isn't the marketing budget supposed to be finalized this week?
否定疑問×予定変更の知らせ → 「確認」→「実は変わった」 (マーケ予算は今週確定のはずだよね?)
A ✅ "It was pushed back to next month, actually." — actually は「あなたの認識と違う」の合図。否定疑問の「確定するはずだよね?」に、延期という新情報で返している。
B ✗ TRAP "Yes, I'm supposed to meet him next week." — 語の流用(supposed to / next week): 予算ではなく人と会う予定の話にずれている。
C ✗ TRAP "The finalize button is on the right." — 派生語の流用(finalized → finalize): 操作ボタンの位置の話で無関係。
Q6. Would you rather take the morning or the afternoon train to Boston?
選択疑問×どちらでも(条件付き) → 選ばず基準を返す(Either〜) (ボストン行きは朝の電車と午後の電車、どちらがいい?)
A ✗ TRAP "Yes, I'd rather take the train." — 選択疑問×Yes: A or B の問いに Yes は答えにならない。さらに train を流用している。
B ✗ TRAP "The train station is under construction." — 語の流用(train): 駅の工事の話で、朝と午後のどちらかに答えていない。
C ✅ "Either — as long as we arrive before the client meeting." — どちらか一方を選ばず、「どちらでも、会議に間に合えば」と基準を出す。選択疑問文の正解は A/B を選ぶとは限らない。
Q7. How did the product demo go?
How×評価を具体例で返す → 評価語なし。事実で「好感触」 (製品デモはどうだった?)
A ✗ TRAP "At the main conference hall." — 疑問詞のすり替え(Where): How の問いに場所を答えている。
B ✗ TRAP "I'm going to the demo tomorrow." — 時制ずれ: デモは終わっている(did ... go)のに、明日行くと未来で答えている。
C ✅ "The client asked for a second session." — 「うまくいった」と評価語を言わず、「先方が2回目を要望した」という事実で好感触を示す。How に評価語なしで答える間接応答。
Q8. The shuttle driver hasn't arrived yet, and our flight leaves in an hour.
状況描写→行動の宣言 → 困りごと→「やります」 (シャトルの運転手がまだ来ず、フライトは1時間後)
A ✅ "I'll call the hotel's front desk right away." — 疑問文ではなく状況の描写。「困ったね」に対し、解決の行動(ホテルのフロントに電話)を宣言する。描写には行動か対策で返す。
B ✗ TRAP "The flight attendant was very helpful." — 語の流用(flight → flight attendant): 乗務員の話にずれている。
C ✗ TRAP "Yes, the shuttle arrived yesterday." — 時制ずれ+Yes: 今まだ来ていない運転手について、昨日到着したと答えている。
Q9. Do you know if Ms. Tanaka is still on the project?
Do you know if×確認先の誘導 → 知らない→上司に聞いて (田中さんはまだこのプロジェクトにいる?)
A ✗ TRAP "Yes, I know her very well." — 文字通りに答えた罠: Do you know を「彼女を知っているか」と取った応答。聞かれているのは if 以下の事実。
B ✅ "You'd better ask her manager." — 知っているかどうかの答えではなく「上司に聞いた方がいい」と確認先を示す。Do you know if ...? は情報の有無を聞く質問で、答え方は Yes/No に限らない。
C ✗ TRAP "The project is on schedule." — 語の流用(project): プロジェクトの進捗の話で、Tanaka さんの所属に答えていない。
Q10. Where can I find the updated parking policy?
Where×質問で返す → 場所の代わりに「メール来てない?」 (最新の駐車規定はどこで見られる?)
A ✅ "Haven't you received the email from Facilities?" — 場所を直接言わず、「施設課のメールを受け取っていない?」と返す。メールに載っている、という含みを持つ間接応答。
B ✗ TRAP "Yes, the parking garage is full." — 疑問詞×Yes+語の流用(parking): Where に Yes は不可。駐車場が満車という別話題。
C ✗ TRAP "It's policy to park in the garage." — 語の流用(policy / park): 規定の中身を言っており、どこで見られるかに答えていない。
頻出語彙・表現
| 語彙/表現 | 品詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| take over | 動詞句 | 引き継ぐ | Ms. Okafor took over procurement last month. |
| renewal | 名詞 | 更新 | The renewal is due in March. |
| send back | 動詞句 | 差し戻す | The report was sent back for corrections. |
| That depends on ... | 定型表現 | 〜次第だ | That depends on the budget. |
| push back | 動詞句 | 延期する | The launch was pushed back to May. |
| as long as ... | 接続詞句 | 〜でありさえすれば | Either is fine as long as we arrive early. |
| ask for a second session | 動詞句 | 2回目の実施を求める | The client asked for a second session. |
| front desk | 名詞 | 受付・フロント | Call the front desk if the shuttle is late. |
| Facilities | 名詞 | 施設管理部門 | The Facilities team sent the notice. |
| on schedule | 形容詞句 | 予定通りで | The project is on schedule. |
弱点パターン分析
| パターン | 該当問題 | 定着ポイント |
|---|---|---|
| 疑問詞疑問文に Yes で始まる選択肢 | Q1-C, Q2-C, Q10-B | 疑問詞疑問文では Yes/No 始まりを先に消す |
| 質問と同じ語・派生語の流用 | Q1-A, Q2-B, Q3-B, Q4-C, Q5-B/C, Q6-B, Q8-B, Q9-C, Q10-C | 同じ語を使う選択肢は、中身が質問に答えているか確認する |
| 時制のずれ | Q2-B, Q7-B, Q8-C | did / hasn't / was の時制と選択肢の時制を照合する |
| 疑問詞のすり替え | Q3-B, Q7-A | When/How の問いに人や場所を答える選択肢 |
| 文字通りに答えた罠 | Q9-A, Q3-A | Do you know ... は情報の有無を聞く質問。「知っているか」の意味で答えない |
| 正解が間接応答 | Q1-B, Q2-A, Q3-C, Q4-B, Q5-A, Q6-C, Q7-C, Q8-A, Q9-B, Q10-A | 質問で返す・誘導・条件・訂正・事実で示す、の5型で考える |
よくある日本人のミス
| ミス | 原因 | 正しいアプローチ |
|---|---|---|
| Who/When の問いに「Yes, I will.」を選ぶ | 日本語の「はい」を反射的に付ける | 疑問詞疑問文では Yes/No 始まりを除外する |
| 質問と同じ単語がある選択肢を選ぶ | 聞こえた語に反応して「合っている」と判断する | 同語流用は罠、と先に疑う |
| 「分かりません」と言わない応答を不自然に感じる | 英語は「知らない」を直接言わず誘導で返すことが多い | You'd have to ask ... / should list it を知らないの合図と覚える |
| Do you know if ...? を「彼女を知っているか」と取る | if 節を聞き落とす | 「if 以下の事実を知っているか」と聞かれている |
| 状況描写(平叙文)に何と答えるか迷う | 疑問文以外に慣れていない | 困りごとには対処(I'll ...)、感想には同意・補足で返す |
今日のテーマを選んだ理由と、扱わなかった範囲
Day 160 の「選ばなかった案」に「質問に質問で返す応答(Day 081 と重なる)」があった。重なりを避けるため、質問返しは5型の1つに下げ、Yes/No や疑問詞に答えない応答が成立する条件を並べた。
| 検討した案 | 採否 | 理由 |
|---|---|---|
| 間接応答の5型(本案) | 採用 | 直接答える選択肢が罠になる構造そのものを練習でき、Phase 5 の失点に直結する |
| 二重否定の続編 | 却下 | Day 160 で扱った直後で、間が空かない |
| 付加疑問・否定疑問の網羅 | 見送り | Day 101・Day 060 と範囲が重なり、新規性が小さい |
扱わなかった範囲:
・音声: トランスクリプトのみ。イントネーションで意味が変わる応答は練習できていない
・出題頻度: 間接応答が本番で何問出るかは ETS/IIBC が公開していないため不明。「頻出」とは書かない
・問題の妥当性: 本問題は新規作成で、公式問題での検証はしていない。正解が複数取れないかは、作成時に各問を A/B/C で確認した範囲に限る
出典: Part 2 の形式 — IIBC「TOEIC Listening & Reading Test 出題形式」iibc-global.org(本日は再取得しておらず既知の情報として記載)
・音声: トランスクリプトのみ。イントネーションで意味が変わる応答は練習できていない
・出題頻度: 間接応答が本番で何問出るかは ETS/IIBC が公開していないため不明。「頻出」とは書かない
・問題の妥当性: 本問題は新規作成で、公式問題での検証はしていない。正解が複数取れないかは、作成時に各問を A/B/C で確認した範囲に限る
出典: Part 2 の形式 — IIBC「TOEIC Listening & Reading Test 出題形式」iibc-global.org(本日は再取得しておらず既知の情報として記載)
自己評価
クイズの結果: 未回答 間違えた問題: —
理解度
次回: 2026-10-04(日)— Part 7 DP/TP(弱点欄が空のため複数文書の読解)