Day 167 — Part 2: 間接応答の型(質問で返す・誘導・条件・訂正・事実で示す)

2026-10-03 Phase 5(目標950点) Part 2 — Question-Response テーマ: 直接答えない応答が正解になる5つの型 難易度: ★★★★★

Part 2 — Phase 5 で最後に残る失点

出題形式
  • 全25問・A/B/C の3択・音声のみ
  • 応答を選ぶ時間は1問約5秒 — 日本語に訳し直す時間は無い
  • 今日は 10問(トランスクリプトで練習)
Phase 5 重点スキル
  • 疑問詞疑問文に Yes/No 始まりは先に消す
  • 質問と同じ語を使う選択肢は疑う
  • 時制を照合する(did ... go に I'm going to ...)
  • 正解は「答えを避けているのに成立する」応答
Phase 5 目標: 10問中 10問正解。落とした問題は「弱点パターン分析」でどの罠か特定する

間接応答の5型

型典型の言い方返す相手の意図
① 質問で返すDidn't Ms. Okafor take over ...? / Haven't you received ...?「私より、あの人/あのメールが知っているはず」
② 他者・資料へ誘導You'd have to ask Daniel. / The notice should list it.「私は知らない。確認先はここ」
③ 条件(次第)That depends on ... / Either — as long as ...「Yes/No は条件で変わる」
④ 訂正(実は)It was pushed back, actually.「あなたの前提は古い」
⑤ 事実で示す評価・行動The client asked for a second session. / I'll call the front desk.評価語を言わずに結果・対処で答える
注意: 間接応答でも、時制と主語が質問と噛み合わなければ不正解。「答えを避ける」ことと「質問に無関係」なことは別物で、今日の罠はほとんど後者(語の流用・疑問詞のすり替え・時制ずれ)。

問題チャレンジ(10問)

各発言への応答として最も適切なものを A/B/C から選び、「答え合わせ」を押すと、その選択肢がなぜ正解・不正解かがその場で表示されます。制限時間: 5分(30秒/問)。

正解 0 / 0 問(全10問) 経過 0:00
問 1 疑問詞×質問で返す
"Who's handling the vendor contract renewal?"
問 2 Why×他者への誘導
"Why was the quarterly report sent back?"
問 3 When×資料への誘導
"Do you know when the server maintenance is scheduled?"
問 4 提案×条件(depends)
"Should we book the larger conference room for the client visit?"
問 5 否定疑問×予定変更の知らせ
"Isn't the marketing budget supposed to be finalized this week?"
問 6 選択疑問×どちらでも(条件付き)
"Would you rather take the morning or the afternoon train to Boston?"
問 7 How×評価を具体例で返す
"How did the product demo go?"
問 8 状況描写→行動の宣言
"The shuttle driver hasn't arrived yet, and our flight leaves in an hour."
問 9 Do you know if×確認先の誘導
"Do you know if Ms. Tanaka is still on the project?"
問 10 Where×質問で返す
"Where can I find the updated parking policy?"

ヒント(段階開示)

詰まったら1つずつ開いてください。

Q1・Q2・Q3・Q7・Q10 は疑問詞疑問文、Q4・Q9 は Yes/No 系、Q5 は否定疑問、Q6 は選択疑問、Q8 は状況描写です。まず発言のタイプを分類してください。
・Q1・Q2・Q10: Yes で始まる選択肢を先に消す
・Q3・Q9: 「知らない」を言わずに確認先を示す応答を探す
・Q4・Q6: Yes/No ではなく条件や基準を返す応答を探す
・Q5: actually のような前提が違う合図を探す
・Q7・Q8: 時制(did ... go/hasn't arrived)と合うか
Q1: 質問で返して人を示す/Q2: 詳しい人に聞くよう誘導/Q3: 通知に載っているはずと資料を示す/Q4: 人数次第と条件を返す/Q5: 延期という新情報/Q6: 基準を示して両方OK/Q7: 事実で好感触を示す/Q8: 自分が対処すると宣言/Q9: 上司に聞くよう誘導/Q10: メールを見ていないか質問で返す

正解・解説

解いてから開く — 正解一覧と全選択肢の解説

正解一覧: Q1-B / Q2-A / Q3-C / Q4-B / Q5-A / Q6-C / Q7-C / Q8-A / Q9-B / Q10-A

Q1. Who's handling the vendor contract renewal?
疑問詞×質問で返す → 人名の代わりに「あの人じゃない?」 (ベンダー契約の更新は誰が担当?)
A ✗ TRAP "The renewal is due in March." — キーワード流用(renewal): Who(誰)の問いに期限(いつ)を答えている。疑問詞と答えの種類がずれている。
B ✅ "Didn't Ms. Okafor take over procurement last month?" — Who に人名を直接答えず、「先月 Okafor さんが調達を引き継いだよね?」と質問で返す間接応答。担当者の見当を示しているので成立する。
C ✗ TRAP "Yes, I'll handle it myself." — 疑問詞×Yes: Who の問いに Yes では答えられない。Yes/No で始まる選択肢は疑問詞疑問文では最初に疑う。
Q2. Why was the quarterly report sent back?
Why×他者への誘導 → 理由は知らない→詳しい人へ (四半期報告書はなぜ差し戻された?)
A ✅ "You'd have to ask Daniel — he did the review." — 理由を知らないので、レビューした Daniel に聞くよう誘導する。「知らない」と言わずに答える Phase 5 型の間接応答。
B ✗ TRAP "I'll send it back by noon." — 時制ずれ+語の流用(sent back): すでに差し戻された理由を聞かれているのに、これからの行動(正午までに送り返す)を答えている。
C ✗ TRAP "Yes, the report is quite long." — 疑問詞×Yes: Why に Yes は不可。long(長い)も理由として噛み合わない。
Q3. Do you know when the server maintenance is scheduled?
When×資料への誘導 → 時期は知らない→通知を見て (サーバー保守はいつか知ってる?)
A ✗ TRAP "Yes, it's a Dell server." — Yes の後ろが別話題: Do you know に Yes は文法的に可能だが、続く内容(サーバーの機種)が「いつ」に答えていない。
B ✗ TRAP "It was scheduled by the IT manager." — 派生語の流用(scheduled): 「誰が決めたか」を答えており、When に合わない。
C ✅ "The IT department's notice should list it." — 時刻を直接言わず、「IT部門の通知に載っているはず」と情報源を示す。Do you know ...? に Yes/No を付けずに答える形。
Q4. Should we book the larger conference room for the client visit?
提案×条件(depends) → Yes/No の代わりに「〜次第」 (来客対応に大きい会議室を取るべき?)
A ✗ TRAP "Yes, the client visits every spring." — Yes の後ろが別話題(client visits): 大きい部屋が要るかの理由になっていない。
B ✅ "That depends on how many people are coming." — Should we ...?(要否)に Yes/No を出さず「人数次第」と判断の材料を返す。Phase 5 で最頻出の形の1つ。
C ✗ TRAP "I booked the client a hotel room." — 語の流用(book / client): 会議室ではなくホテルの予約の話にずれている。
Q5. Isn't the marketing budget supposed to be finalized this week?
否定疑問×予定変更の知らせ → 「確認」→「実は変わった」 (マーケ予算は今週確定のはずだよね?)
A ✅ "It was pushed back to next month, actually." — actually は「あなたの認識と違う」の合図。否定疑問の「確定するはずだよね?」に、延期という新情報で返している。
B ✗ TRAP "Yes, I'm supposed to meet him next week." — 語の流用(supposed to / next week): 予算ではなく人と会う予定の話にずれている。
C ✗ TRAP "The finalize button is on the right." — 派生語の流用(finalized → finalize): 操作ボタンの位置の話で無関係。
Q6. Would you rather take the morning or the afternoon train to Boston?
選択疑問×どちらでも(条件付き) → 選ばず基準を返す(Either〜) (ボストン行きは朝の電車と午後の電車、どちらがいい?)
A ✗ TRAP "Yes, I'd rather take the train." — 選択疑問×Yes: A or B の問いに Yes は答えにならない。さらに train を流用している。
B ✗ TRAP "The train station is under construction." — 語の流用(train): 駅の工事の話で、朝と午後のどちらかに答えていない。
C ✅ "Either — as long as we arrive before the client meeting." — どちらか一方を選ばず、「どちらでも、会議に間に合えば」と基準を出す。選択疑問文の正解は A/B を選ぶとは限らない。
Q7. How did the product demo go?
How×評価を具体例で返す → 評価語なし。事実で「好感触」 (製品デモはどうだった?)
A ✗ TRAP "At the main conference hall." — 疑問詞のすり替え(Where): How の問いに場所を答えている。
B ✗ TRAP "I'm going to the demo tomorrow." — 時制ずれ: デモは終わっている(did ... go)のに、明日行くと未来で答えている。
C ✅ "The client asked for a second session." — 「うまくいった」と評価語を言わず、「先方が2回目を要望した」という事実で好感触を示す。How に評価語なしで答える間接応答。
Q8. The shuttle driver hasn't arrived yet, and our flight leaves in an hour.
状況描写→行動の宣言 → 困りごと→「やります」 (シャトルの運転手がまだ来ず、フライトは1時間後)
A ✅ "I'll call the hotel's front desk right away." — 疑問文ではなく状況の描写。「困ったね」に対し、解決の行動(ホテルのフロントに電話)を宣言する。描写には行動か対策で返す。
B ✗ TRAP "The flight attendant was very helpful." — 語の流用(flight → flight attendant): 乗務員の話にずれている。
C ✗ TRAP "Yes, the shuttle arrived yesterday." — 時制ずれ+Yes: 今まだ来ていない運転手について、昨日到着したと答えている。
Q9. Do you know if Ms. Tanaka is still on the project?
Do you know if×確認先の誘導 → 知らない→上司に聞いて (田中さんはまだこのプロジェクトにいる?)
A ✗ TRAP "Yes, I know her very well." — 文字通りに答えた罠: Do you know を「彼女を知っているか」と取った応答。聞かれているのは if 以下の事実。
B ✅ "You'd better ask her manager." — 知っているかどうかの答えではなく「上司に聞いた方がいい」と確認先を示す。Do you know if ...? は情報の有無を聞く質問で、答え方は Yes/No に限らない。
C ✗ TRAP "The project is on schedule." — 語の流用(project): プロジェクトの進捗の話で、Tanaka さんの所属に答えていない。
Q10. Where can I find the updated parking policy?
Where×質問で返す → 場所の代わりに「メール来てない?」 (最新の駐車規定はどこで見られる?)
A ✅ "Haven't you received the email from Facilities?" — 場所を直接言わず、「施設課のメールを受け取っていない?」と返す。メールに載っている、という含みを持つ間接応答。
B ✗ TRAP "Yes, the parking garage is full." — 疑問詞×Yes+語の流用(parking): Where に Yes は不可。駐車場が満車という別話題。
C ✗ TRAP "It's policy to park in the garage." — 語の流用(policy / park): 規定の中身を言っており、どこで見られるかに答えていない。

頻出語彙・表現

語彙/表現品詞意味例文
take over動詞句引き継ぐMs. Okafor took over procurement last month.
renewal名詞更新The renewal is due in March.
send back動詞句差し戻すThe report was sent back for corrections.
That depends on ...定型表現〜次第だThat depends on the budget.
push back動詞句延期するThe launch was pushed back to May.
as long as ...接続詞句〜でありさえすればEither is fine as long as we arrive early.
ask for a second session動詞句2回目の実施を求めるThe client asked for a second session.
front desk名詞受付・フロントCall the front desk if the shuttle is late.
Facilities名詞施設管理部門The Facilities team sent the notice.
on schedule形容詞句予定通りでThe project is on schedule.

弱点パターン分析

パターン該当問題定着ポイント
疑問詞疑問文に Yes で始まる選択肢Q1-C, Q2-C, Q10-B疑問詞疑問文では Yes/No 始まりを先に消す
質問と同じ語・派生語の流用Q1-A, Q2-B, Q3-B, Q4-C, Q5-B/C, Q6-B, Q8-B, Q9-C, Q10-C同じ語を使う選択肢は、中身が質問に答えているか確認する
時制のずれQ2-B, Q7-B, Q8-Cdid / hasn't / was の時制と選択肢の時制を照合する
疑問詞のすり替えQ3-B, Q7-AWhen/How の問いに人や場所を答える選択肢
文字通りに答えた罠Q9-A, Q3-ADo you know ... は情報の有無を聞く質問。「知っているか」の意味で答えない
正解が間接応答Q1-B, Q2-A, Q3-C, Q4-B, Q5-A, Q6-C, Q7-C, Q8-A, Q9-B, Q10-A質問で返す・誘導・条件・訂正・事実で示す、の5型で考える

よくある日本人のミス

ミス原因正しいアプローチ
Who/When の問いに「Yes, I will.」を選ぶ日本語の「はい」を反射的に付ける疑問詞疑問文では Yes/No 始まりを除外する
質問と同じ単語がある選択肢を選ぶ聞こえた語に反応して「合っている」と判断する同語流用は罠、と先に疑う
「分かりません」と言わない応答を不自然に感じる英語は「知らない」を直接言わず誘導で返すことが多いYou'd have to ask ... / should list it を知らないの合図と覚える
Do you know if ...? を「彼女を知っているか」と取るif 節を聞き落とす「if 以下の事実を知っているか」と聞かれている
状況描写(平叙文)に何と答えるか迷う疑問文以外に慣れていない困りごとには対処(I'll ...)、感想には同意・補足で返す

今日のテーマを選んだ理由と、扱わなかった範囲

Day 160 の「選ばなかった案」に「質問に質問で返す応答(Day 081 と重なる)」があった。重なりを避けるため、質問返しは5型の1つに下げ、Yes/No や疑問詞に答えない応答が成立する条件を並べた。

検討した案採否理由
間接応答の5型(本案)採用直接答える選択肢が罠になる構造そのものを練習でき、Phase 5 の失点に直結する
二重否定の続編却下Day 160 で扱った直後で、間が空かない
付加疑問・否定疑問の網羅見送りDay 101・Day 060 と範囲が重なり、新規性が小さい
扱わなかった範囲:
・音声: トランスクリプトのみ。イントネーションで意味が変わる応答は練習できていない
・出題頻度: 間接応答が本番で何問出るかは ETS/IIBC が公開していないため不明。「頻出」とは書かない
・問題の妥当性: 本問題は新規作成で、公式問題での検証はしていない。正解が複数取れないかは、作成時に各問を A/B/C で確認した範囲に限る

出典: Part 2 の形式 — IIBC「TOEIC Listening & Reading Test 出題形式」iibc-global.org(本日は再取得しておらず既知の情報として記載)

自己評価

クイズの結果: 未回答 間違えた問題: —
理解度
次回: 2026-10-04(日)— Part 7 DP/TP(弱点欄が空のため複数文書の読解)